ヨネックス株式会社の決算報告が公表されました。同社は世界的な有名スポーツブランドで、バドミントンやテニスなどのスポーツ用品を手がけています。売上高、営業利益ともに過去最高を更新する好業績を残し、着実な成長を遂げていることがわかりました。今後も新製品の投入や海外展開の強化など、さらなる飛躍が期待されています。
企業情報
企業名: ヨネックス株式会社
証券コード: 79060
決算期: 2023年3月期(第67期)
ヨネックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ヨネックス株式会社の決算期は3月31日です。第67期の第3四半期決算は2023年12月31日に締めくくられ、2024年2月9日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
ヨネックス株式会社は、バドミントンやテニスなどのスポーツ用品の製造・販売を主な事業としています。国内外の有名選手も多数契約し、製品開発や広告宣伝など、スポーツ振興にも積極的に取り組んでいます。スポーツ施設事業も手掛けており、ゴルフ場の運営などを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高85,172百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益8,204百万円(同11.9%減)となりました。スポーツ需要の回復に加え、為替の影響により増収となりましたが、広告宣伝費などの販管費増加により減益となっています。利益率については、売上総利益率が改善したものの、販管費率が悪化したため、営業利益率は前年同期から低下しています。
売上・利益の推移
過去3年間の連結業績を見ると、売上高、営業利益ともに3年連続で過去最高を更新しており、着実な成長を遂げています。特に売上高は大幅に伸長しており、スポーツ需要の回復と海外での市場拡大が寄与しています。一方で利益面では人件費や広告宣伝費の増加により、伸び率は鈍化しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、資産86,026百万円、負債26,943百万円、純資産59,083百万円となっています。前期末に比べ、資産は6,604百万円増加、負債は621百万円増加、純資産は5,983百万円増加しています。
資産の部
資産の増加は、現金及び預金、受取手形及び売掛金、有形固定資産の増加によるものです。一方で商品及び製品が減少しています。
負債の部
負債の増加は、設備関係支払手形、預り金、短期借入金の増加が主な要因です。一方で支払手形及び買掛金が減少しています。
純資産の部
純資産の増加は、利益剰余金及び為替換算調整勘定の増加によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前年同期比で低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前年同期比で横ばいを維持しています。これは、営業利益の減少はあったものの、為替差益の計上などによって経常利益が確保できたためと考えられます。今後は人件費や広告宣伝費の増加を抑え、収益性の改善につなげていくことが課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが7,424百万円のプラスとなっていることから、着実な収益力を示しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローが3,057百万円のマイナスとなっており、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払などで1,294百万円のマイナスとなっています。これらにより、現金及び預金は前期末から3,149百万円増加しています。
配当の支払額
当社は年2回の配当を実施しており、当第3四半期累計期間では1株当たり年間14円(うち特別配当4円)を支払っています。配当性向は前年より増加してはいるものの、20%台後半にとどまっており、今後も安定した配当を続けていく方針のようです。
今後の展望
ヨネックス株式会社は、2023年5月に「中長期ビジョン グローバル成長戦略 Global Growth Strategy (GGS)」を策定しました。スポーツを通じたグローバルな事業展開を目指し、マーケティングの強化やデジタル戦略の推進、ものづくりの進化などに取り組んでいく方針です。国内外での競技人口の拡大やブランド力の向上により、さらなる業績拡大が期待されています。
編集部のまとめ
ヨネックス株式会社の決算は、前年同期比で増収ながら営業減益となりましたが、依然として高い収益力を維持しています。売上高、営業利益ともに過去最高を更新するなど、着実な成長が続いています。今後も新製品投入やグローバル展開強化などに取り組み、さらなる業績アップが期待されます。株主還元面でも安定配当を続ける方針で、投資家にとっても魅力的な銘柄と言えるでしょう。
ヨネックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ヨネックス株式会社の決算日は3月31日で、年2回(6月と12月)の配当を実施しています。第67期第3四半期決算の配当金は1株当たり年間14円(うち特別配当4円)となっており、安定した株主還元を行っています。今後も業績拡大とともに、株主に対する利益還元にも期待がかかっています。