株式会社アルゴグラフィックスの直近の決算報告を見てみましょう。同社はIT関連サービスを提供する企業で、特に設計支援ソフトウェア「PLM」の分野で大きな実績を持っています。
企業情報
企業名: 株式会社アルゴグラフィックス
証券コード: 75950
決算期: 2023年3月期
株式会社アルゴグラフィックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルゴグラフィックスの決算は、3月31日が決算日となっています。決算発表は通常4月上旬に行われ、新事業年度が4月1日から始まります。
主な事業
同社の主力事業はPLMソリューションの提供です。自動車、機械、電子機器などの製造業を中心に、製品開発の設計支援ソフトウェアの販売や導入支援サービスを行っています。近年は製造業のデジタル化に対応したソリューションの提案にも力を入れており、幅広い顧客基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
直近の2023年12月期第3四半期の業績は売上高42,186百万円、営業利益6,720百万円と好調でした。売上高は前年同期比で17.5%増加、営業利益も27.0%増加と、大幅な増収増益となりました。同社の強みであるPLMソリューションが好調に推移した結果です。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年間で53,347百万円から42,186百万円に増加しており、同期間の営業利益も8,200百万円から6,720百万円と増加傾向にあります。PLMを中心としたソリューション販売の拡大が業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は69,879百万円、純資産は49,587百万円となっています。自己資本比率は67.7%と高水準を維持しており、財務の健全性が高い企業といえます。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が33,339百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が11,667百万円、投資有価証券が17,697百万円となっています。手元流動性が高く、投資にも積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。
負債の部
負債の主な内訳は、買掛金が9,234百万円、未払法人税等が673百万円となっています。有利子負債は少なく、安定的な財務基盤を維持しています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、利益剰余金が37,115百万円、その他有価証券評価差額金が6,888百万円となっています。長年の事業成長により内部留保が積み上がっており、財務体質の強さが窺えます。
ROAとROE
同社のROAは10.1%、ROEは12.6%となっています。ROAは前年同期から1.6ポイント上昇し、ROEも前年同期から1.4ポイント上昇しており、資産効率と自己資本効率がともに良好な水準にあります。高収益性を維持しつつ、自己資本の活用も進めている様子がうかがえます。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローは7,679百万円の収入、投資キャッシュ・フローは4,645百万円の支出となりました。手元流動性が高く、設備投資や研究開発等、積極的な投資活動を行えている状況がうかがえます。
配当の支払額
2023年12月期の1株当たり配当金は80円を予定しています。前期に比べ7円増配となっており、業績の伸長に応じて株主還元も強化されています。
今後の展望
PLMソリューションの需要は引き続き強く、自動車や産業機械分野への展開が進むなど、成長性の高い事業領域が期待されます。同時に、新型コロナの影響で一時的に厳しかった半導体関連の回復も見られ、中長期的な業績改善が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社アルゴグラフィックスは、製造業向けのPLMソリューション事業を中心に、好調な業績を維持しています。高い収益性と財務の健全性を背景に、積極的な投資と株主還元を行えている状況が確認できました。同社の今後の更なる飛躍に期待したいところです。
株式会社アルゴグラフィックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルゴグラフィックスの決算日は3月31日で、通常4月上旬に決算発表を行っています。また、同社の1株当たり配当金は80円を予定しており、業績の伸長に応じて株主還元も強化されています。