株式会社SRAホールディングスの2023年3月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比7.1%増の33,530百万円、経常利益は同6.1%増の5,876百万円と好調な業績を示しました。顧客企業のIT投資需要が堅調に推移し、既存事業の収益性向上やコスト管理の効果が表れた結果です。今後も提案型ビジネスの拡大や新製品の販売強化に注力し、持続的な成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社SRAホールディングス
証券コード: 38170
決算期: 3月期
株式会社SRAホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社SRAホールディングスの決算期は3月期です。第3四半期の決算は毎年12月に発表されます。
主な事業
株式会社SRAホールディングスは、ITサービス事業を中心に展開しています。具体的には、自社製品の開発・販売、システム開発、インフラ構築、クラウド・セキュリティサービスなどを手がけています。産業別では製造業、金融業、公共分野など幅広いお客様に対応しており、常に最新のIT技術を活用したソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比7.1%増の33,530百万円、営業利益は同17.1%増の5,046百万円と好調な結果となりました。これは製造業や金融業向けの受注が増加したことに加え、提案型ビジネスの拡大やコスト管理の強化により売上高営業利益率が15.1%と改善したためです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2022年3月期に42,864百万円、2023年3月期第3四半期には33,530百万円と堅調に推移しています。一方で、営業利益は2022年3月期に7,201百万円、2023年3月期第3四半期には5,046百万円となっており、業績は安定して推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は43,811百万円となっています。前期末から3.4%増加しており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が13,708百万円、投資有価証券が9,086百万円、長期貸付金が5,581百万円となっており、手元流動性と有価証券の保有が強みとなっています。
負債の部
負債の部では、借入金が91百万円と低水準に抑えられており、財務の健全性が高い水準にあります。また、前受金が3,920百万円と安定した注文残高を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が21,019百万円と内部留保が着実に積み上げられています。また、自己資本比率は64.8%と高水準を維持しており、財務基盤は強固です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は2022年3月期に2.1%でしたが、2023年3月期第3四半期には3.6%と改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も2022年3月期の3.4%から9.2%に上昇しており、収益性と効率性が高まっています。これは、提案型ビジネスの拡大やコスト管理の徹底など、経営改善の取り組みが奏功した結果です。
キャッシュフロー
2023年3月期第3四半期のキャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは3,048百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2,883百万円の支出となっています。これは主に有価証券の取得や貸付金の増加によるものです。全体としては安定したキャッシュ・フロー創出が続いています。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は1株当たり140円(中間配当40円、期末配当100円)を計画しています。これは前期に比べ20円増配となります。配当性向は50%程度を目指しており、株主還元の一層の充実に取り組んでいます。
今後の展望
株式会社SRAホールディングスは、提案型ビジネスの拡大や自社製品の競争力強化に注力していく方針です。顧客企業のIT投資ニーズは引き続き旺盛であり、同社の豊富な技術力とソリューション提案力を活かし、収益の拡大と企業価値の向上につなげていきます。また、株主還元の充実にも取り組み、持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社SRAホールディングスは、ITサービス事業を中核に安定した業績を上げています。製造業や金融業などの顧客ニーズに合わせたソリューション提供で売上を伸ばし、コスト管理の徹底により増益を達成しました。今後も自社製品の強化やビジネスモデルの変革に取り組み、さらなる成長を期待できそうです。株主還元の面でも配当性向50%を目指しており、投資家にとって魅力的な銘柄と言えるでしょう。
株式会社SRAホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社SRAホールディングスの決算期は3月期で、第3四半期の決算は例年12月に発表されます。2023年3月期の年間配当金は1株当たり140円と前期比20円増配となる見込みで、配当性向は50%程度を目指しています。株主還元の充実に注力しながら、提案型ビジネスの拡大や新製品投入など、持続的な成長に取り組んでいきます。