株式会社三十三フィナンシャルグループの2023年12月期第3四半期決算がまとまりましたので、その概要をご紹介します。三十三フィナンシャルグループは、主に銀行業やリース業などを手掛けており、今回の決算では貸出金の増加や有価証券の運用益の増加などにより、経常収益と経常利益が前年同期に比べて改善しました。キャッシュフローや自己資本比率も安定した水準を維持しており、今後の事業展開にも期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社三十三フィナンシャルグループ
証券コード: 73220
決算期: 3月期
株式会社三十三フィナンシャルグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社三十三フィナンシャルグループの決算は3月期です。具体的な決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行っています。
主な事業
株式会社三十三フィナンシャルグループは、銀行業を中心に、リース業やクレジットカード業、信用保証業など幅広い金融サービスを提供しています。三重県を中心に営業基盤を持ち、地域に密着した金融サービスを展開しています。また、近年は地域社会への貢献にも力を入れており、SDGsの取り組みなども積極的に行っています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、経常収益が504億円と前年同期比で2億円増加、経常利益が73億円と前年同期比で7億円減少しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は59億円と前年同期比で微減となりました。利益率は、自己資本利益率(ROE)が4.5%、総資産経常利益率(ROA)が0.22%と一定の水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は堅調に推移しており、直近期では2023年3月期に5,051億円を記録しています。一方、利益面では2022年3月期に一時的な減少があったものの、2023年3月期には経常利益が82億円と増益に転じています。今後も安定的な業績を維持できるものと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4兆5,167億円と前期末比で2,309億円増加しています。主な資産の部の増加は、貸出金が2兆9,411億円と前期末比で891億円増加したことです。負債の部では、預金が3兆8,819億円と前期末比で537億円増加しており、健全な財務基盤が維持されています。
資産の部
資産の部では、現金預け金が4,943億円、貸出金が2兆9,411億円、有価証券が9,452億円となっています。全体としては前期末比で増加しており、円滑な資金運用と顧客への貸出が行われています。
負債の部
負債の部では、預金が3兆8,819億円と前期末比で537億円増加しています。これにより、負債合計は4兆3,117億円となり、金融機関としての安定した資金調達が行えていることがわかります。
純資産の部
純資産の部は、2,049億円と前期末比で99億円増加しています。この結果、自己資本比率は4.5%となり、健全な財務基盤が維持されています。
ROAとROE
株式会社三十三フィナンシャルグループのROAは0.22%、ROEは4.5%となっています。前期と比べて若干低下しているものの、同業他社と比べて一定の水準を維持しています。今後はさらなる収益力の向上や経営の効率化に取り組み、これらの指標の改善を目指していくことが期待されます。
キャッシュフロー
株式会社三十三フィナンシャルグループのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが安定的に確保されており、投資活動や財務活動によるキャッシュの流出も適切にコントロールされています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は4,943億円と、健全な流動性を維持できています。今後も営業活動によるキャッシュの創出力を高めながら、設備投資や株主還元にも取り組んでいくことが期待されます。
配当の支払額
株式会社三十三フィナンシャルグループは、年2回の配当を行っています。2023年3月期は1株当たり72円の年間配当を実施し、2023年12月期は中間配当として1株当たり36円の配当を行いました。今後も安定した配当の継続が期待されます。
今後の展望
株式会社三十三フィナンシャルグループは、地域密着型の金融サービスの提供を強みとしており、三重県を中心に着実に事業を拡大してきました。今後は、デジタル化の推進やSDGsへの取り組みなど、幅広い分野での事業展開が期待されます。また、同社は強固な財務基盤を背景に、M&Aなどによる更なる事業拡大にも積極的に取り組んでいく方針です。株主還元の充実や業績の持続的な向上にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社三十三フィナンシャルグループは、地域に密着した安定した経営基盤を持つ金融グループです。この度の2023年12月期第3四半期決算では、経常収益が前年同期を上回り、経常利益も一定の水準を維持しました。また、貸出金や預金が増加するなど、健全な財務基盤が維持されています。今後は、デジタル化やSDGsへの取り組みなどを通じて、より地域に密着した金融サービスの提供が期待されます。株主還元の充実や中長期的な業績向上にも注目が集まっています。
株式会社三十三フィナンシャルグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社三十三フィナンシャルグループの決算期は3月期で、決算日は3月31日です。年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しており、2023年12月期の中間配当は1株当たり36円でした。今後も安定した株主還元が期待されています。