株式会社東邦システムサイエンスの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。東邦システムサイエンスは、金融系や公共系など幅広い分野のソフトウェア開発を手掛けるITサービス企業です。
この決算では、売上高が前年同期比5.7%増の12,025百万円と順調に成長しています。特に金融ソリューションや公共領域の好調な受注により売上が増加しました。また、経常利益は1,118百万円と高い収益性を維持しています。今後もDXへの注力や事業ポートフォリオの変革に取り組み、さらなる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社東邦システムサイエンス
証券コード: 43330
決算期: 2023年3月期
株式会社東邦システムサイエンスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
東邦システムサイエンスの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日に行われ、その結果が今回の決算報告となります。
主な事業
東邦システムサイエンスは、金融機関向けのシステム開発やコンサルティングを主力事業としています。また、公共分野や製造、流通、放送などの非金融領域でもソフトウェア開発を手がけています。DX(デジタルトランスフォーメーション)への注力が成長の原動力となっています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高12,025百万円、経常利益1,118百万円と、ともに前年同期比で増加しました。売上総利益率は17.8%と高い収益性を維持しています。DXに関連した案件の受注が好調に推移したことが業績拡大の要因となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は増加傾向で、2023年3月期には15,446百万円を記録しました。経常利益も1,500百万円を超える高水準を維持しています。金融ソリューション分野やDX関連案件の好調な受注が業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
東邦システムサイエンスの財政状態は健全に推移しています。当第3四半期末の総資産は12,692百万円で、前期末から120百万円減少しました。負債合計は3,656百万円と382百万円減少しており、自己資本比率は71.2%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産のうち、現金及び預金が9,202百万円と大半を占めています。前期末に比べ74百万円増加し、手元流動性が高い状態です。一方、売掛金及び契約資産は2,008百万円と前期末から減少しています。
負債の部
流動負債の未払金や未払法人税等が減少し、負債合計は3,656百万円と前期末から382百万円減少しています。健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産は9,035百万円と前期末から262百万円増加しました。利益剰余金の積み上げに加え、その他有価証券評価差額金が86百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
東邦システムサイエンスのROA(総資産利益率)は9.0%、ROE(自己資本利益率)は8.9%と高水準を維持しています。顧客ニーズに合わせた製品・サービスの開発とDX領域での高収益案件の獲得により、高い収益性を実現しています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間の営業キャッシュ・フローは824百万円の収入となりました。一方、投資キャッシュ・フローは188百万円の支出となり、フリーキャッシュフローは636百万円の黒字を計上しています。手元流動性が高く、健全な財務状況を維持しています。
配当の支払額
東邦システムサイェンスは、株主還元を重要な経営課題の1つとしています。当期の期末配当は1株当たり20円の予定で、年間配当は40円となる見通しです。高い収益性を背景に、安定的な配当を実施しています。
今後の展望
東邦システムサイエンスは、「長期経営ビジョン2030」に基づき、DXの推進やサービスビジネスの拡大に取り組んでいきます。金融分野やその他領域での受注拡大に加え、自社プロダクトの活用などサービス型ビジネスの強化を図り、中長期的な成長を目指しています。今後も技術力の向上とお客様ニーズへの的確な対応により、業績の更なる向上が期待できそうです。
編集部のまとめ
東邦システムサイエンスの2023年12月期第3四半期決算は、金融・公共分野での好調な受注を背景に、売上高、利益ともに増加しました。DXへの注力やサービス型ビジネスの拡大など、中長期的な成長に向けた取り組みも着実に進んでいます。健全な財務状況と高い収益性を維持しており、安定的な株主還元も行っています。東邦システムサイエンスの今後の更なる飛躍に期待が高まります。
株式会社東邦システムサイエンスの決算日や配当についてまとめました。
東邦システムサイエンスの決算日は3月31日で、第3四半期決算を2023年12月31日に行いました。年間配当は1株当たり40円と安定的な株主還元を行っています。中長期的な成長に向けた取り組みに注目が集まっており、今後の業績拡大が期待されます。