森尾電機株式会社(E01912)の2023年12月期第3四半期決算の報告がありました。業績が好調で、売上高や利益が前年同期と比べて増加しています。この記事では、この四半期決算の内容をわかりやすくご紹介いたします。
企業情報
企業名: 森尾電機株式会社
証券コード: E01912
決算期: 2023年3月31日
森尾電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
森尾電機株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算も行っています。決算発表は、第1四半期が8月、第2四半期が11月、第3四半期が2月、通期が5月となっています。
主な事業
森尾電機株式会社は、電気機器製造販売事業と不動産関連事業を行っています。電気機器製造販売事業では、鉄道、自動車、船舶などの各分野で電気機器を製造・販売しています。また、不動産関連事業では、賃貸マンションの運営などを手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高54億3百万円、営業利益1億93百万円と前年同期比でそれぞれ3.5%減、82.9%増となっています。利益率は前年同期の12.0%から3.6ポイント改善し、3.6%となりました。原価の低減や経費の削減などが効果を発揮し、収益性が向上しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、2022年3月期は売上高79億円、営業利益1億36百万円でしたが、2023年3月期は売上高79億円、営業利益2億10百万円と増益となりました。当第3四半期も好調な業績を維持しており、通期でも売上高、営業利益ともに前期を上回る見込みです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は75億40百万円で、前期末から2.3%減少しています。現金及び預金が減少した一方、投資有価証券が増加しました。負債合計は29億91百万円で、前期末から12.6%減少しています。流動負債の短期借入金が減少したことが主な要因です。純資産は45億49百万円と、前期末から4.5%増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が46億51百万円と前期末から7.7%減少しました。現金及び預金が減少した一方、棚卸資産が増加しています。固定資産は28億89百万円と前期末から5.6%増加しました。投資有価証券が増加したことが主な要因です。
負債の部
負債の部では、流動負債が22億81百万円と前期末から15.2%減少しました。短期借入金が減少したことが主な要因です。固定負債は7億10百万円と前期末から2.7%減少しました。長期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が39億62百万円と前期末から2.2%増加しました。利益剰余金が増加したことが主な要因です。その他の包括利益累計額は5億86百万円と前期末から23.5%増加しました。その他有価証券評価差額金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
森尾電機株式会社のROA(総資産利益率)は2.1%、ROE(自己資本利益率)は3.5%となっています。前年同期と比べてROAは0.4ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ改善しており、収益力と資本効率が高まっている傾向にあります。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2億52百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1億71百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1億51百万円の支出となっています。営業活動の収支が黒字となり、設備投資や借入金返済に充てていることがわかります。
配当の支払額
森尾電機株式会社は年1回の期末配当を行っています。2023年3月期は1株当たり30円の配当を行い、配当総額は4,125万9千円となりました。当期も同水準の配当を行う予定です。
今後の展望
通期の業績予想は、売上高72億円、営業利益2億70百万円と前期から増収増益を見込んでいます。エネルギー・原材料価格の高騰などの懸念材料はありますが、需要の堅調さや生産性向上により、安定的な業績拡大が期待できます。今後も鉄道、自動車、船舶各分野での受注獲得に注力し、さらなる成長を目指していきます。
編集部のまとめ
森尾電機株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期を上回り、収益性の改善が進んでいます。総資産は減少したものの、自己資本比率は60.3%と高水準を維持しており、財務基盤も安定しています。通期業績も増収増益を見込む中、今後も安定成長が期待できる企業といえそうです。
森尾電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
森尾電機株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算も行っています。配当は年1回の期末配当で、2023年3月期は1株当たり30円の配当を実施しました。今期も同水準の配当を続ける予定です。今後の業績拡大に期待が高まる企業といえそうです。