株式会社TBKの2023年12月31日を期末とする第3四半期の決算結果が発表されましたね。売上高が前年同期比5.7%増の41,900百万円と好調な結果となりました。利益面でも営業利益が前年同期の営業損失から389百万円に回復しています。全体としてはまだ厳しい環境が続いているものの、徐々に業績が改善傾向にあるようです。
企業情報
企業名: 株式会社TBK
証券コード: 72770
決算期: 3月31日
株式会社TBKの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社TBKの決算期は3月31日です。通期決算に加えて、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)の四半期決算も行っています。
主な事業
株式会社TBKは自動車部品等の製造を主な事業としています。具体的には、ブレーキ、ウォーターポンプ、オイルポンプ、ギア、その他エンジン部品などの製造・販売を行っています。国内外の自動車メーカー各社に製品を供給しており、特にトラック業界への部品供給が大きな柱となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が41,900百万円と前年同期比5.7%増加しました。また、営業利益は389百万円と前年同期の営業損失から大幅に改善しました。利益率は依然として低い水準にはあるものの、着実に回復基調にあります。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は、2022年3月期が53,522百万円、2023年3月期が53,522百万円、当第3四半期までが41,900百万円となっています。利益面では、2022年3月期は経常損失623百万円、2023年3月期は経常損失623百万円、当第3四半期までは経常利益416百万円となっています。売上は一定水準を維持しつつ、利益の回復が進んでいる状況です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は55,697百万円と前期末比6.7%増加しています。流動資産が28,001百万円、固定資産が27,695百万円となっています。負債合計は26,817百万円と前期末比8.8%増加しました。純資産は28,880百万円と前期末比4.9%の増加となりました。
資産の部
流動資産では、受取手形及び売掛金が13,077百万円、棚卸資産が9,160百万円となっています。固定資産では、有形固定資産が22,115百万円、投資有価証券が3,531百万円となっています。全体として資産が着実に積み上がってきている状況です。
負債の部
流動負債では、支払手形及び買掛金が7,019百万円、電子記録債務が2,888百万円、短期借入金が7,799百万円となっています。固定負債では、長期借入金が1,705百万円となっています。徐々にではありますが、負債の削減が進んでいます。
純資産の部
純資産は28,880百万円と前期末から1,350百万円増加しました。利益剰余金が18,275百万円、その他有価証券評価差額金が1,402百万円となっています。自己資本比率は50.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期末の3.1%から当第3四半期末では2.4%へ低下しています。一方でROEは前期末の10.3%から当第3四半期末では6.0%へ改善しています。ROAは一時的な低下があるものの、赤字から黒字化に転換したことでROEは改善傾向にあります。今後の更なる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,862百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2,315百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは649百万円の収入となっています。設備投資と借入金返済を進めつつ、全体としてキャッシュ残高を維持している状況です。
配当の支払額
当期の中間配当は1株当たり5円、総額146百万円となりました。前期に比べ配当は増加しており、収益力の回復を反映した形となっています。今後も株主還元の強化に期待が高まります。
今後の展望
自動車業界は依然として不透明感はありますが、半導体不足の改善などもあり、トラックの国内登録台数は前年同期比29.6%増と回復基調にあります。株式会社TBKとしても、北米事業の収益改善、国内事業の抜本改革、アジア事業の拡大に取り組み、さらなる業績向上を目指してまいります。
編集部のまとめ
株式会社TBKは自動車業界の回復に合わせ、徐々に業績改善が進んでいます。特に第3四半期は売上高が前年同期比5.7%増と好調でした。利益面でも営業利益が回復するなど、収益力の向上が確認できました。今後はさらなる事業の効率化と収益性の向上に期待が高まります。
株式会社TBKの決算日や配当についてまとめました。
株式会社TBKの決算期は3月31日で、第1四半期、第2四半期、第3四半期と四半期決算を行っています。当期の中間配当は1株当たり5円と前期から増配となっており、今後の更なる株主還元に注目が集まります。決算内容を見ても着実に業績は回復基調にあり、今後の成長に期待が持てる企業だと言えるでしょう。