ニュースの要約
- Abrax Japanと九州大学が次世代リード化合物AJ04の最適化と実用化に向けた共同研究契約を更新
- AJ04は、ビタミンD誘導体の化学骨格を応用し、皮膚を介した代謝調節機構を利用した新規外用化合物
- Abrax Japanは2026年前期に2億円の追加資金調達を計画し、前臨床試験や規制対応準備などに活用
概要
株式会社Abrax Japanは、国立大学法人九州大学との共同研究契約を更新しました。
2023年から行っている「新規化合物の開発に関する共同研究」の成果を基に、より高い皮膚親和性と安全性を持つ新規ビタミンD誘導体の創出を目指します。
次世代リード化合物「AJ04」は、ビタミンD誘導体の化学骨格を応用して設計された新規外用化合物で、皮膚を介した代謝調節機構を利用することで、肥満および脂質代謝異常への新たな治療アプローチを目指しています。
今回の契約更新により、Abrax JapanとAbrax Japanは共同で、AJ04の化学構造最適化、安全性・有効性評価、製剤適合性確認、前臨床試験データの取得などに取り組みます。
Abrax Japanは2026年前期に2億円の追加資金調達を計画しており、これらの開発活動に充当する予定です。
Abrax JapanのCEO成田譲は「九州大学有澤研究室との協働は実り多いものでした。より実用的かつ高精度な化合物最適化に取り組み、新しい代謝治療の実現に一歩近づけると確信しています」とコメントしています。
一方、九州大学の有澤美枝子教授は「Abrax Japanとの共同研究を通じて、私たちの有機合成化学と分子設計の知見を社会実装につなげる計画です」と述べています。
編集部の感想
編集部のまとめ
AJ04の次世代リード化合物の最適化と実用化:株式会社 Abrax Japan、九州大学との共同研究契約を更新についてまとめました
Abrax Japanは、次世代リード化合物AJ04の最適化と実用化に向け、九州大学との共同研究契約を更新しました。
AJ04は、ビタミンD誘導体の化学骨格を応用した新規外用化合物で、皮膚を介した代謝調節機構を利用することで、肥満や脂質代謝異常への新たな治療アプローチを目指しています。
今回の契約更新により、Abrax JapanはAJ04の化学構造最適化、安全性・有効性評価、製剤開発などに取り組みます。2026年前期には2億円の追加資金調達を計画しており、前臨床試験や規制対応準備などに充当する予定です。
Abrax JapanのCEOは「より実用的かつ高精度な化合物最適化に取り組み、新しい代謝治療の実現に一歩近づけると確信しています」とコメントしており、九州大学の有澤教授も「私たちの知見を社会実装につなげる計画です」と意気込みを語っています。
皮膚を介した代謝調節というユニークなアプローチは、肥満や脂質異常症の治療に新しい選択肢を提供する可能性があります。
Abrax Japanと九州大学の長期的な共同研究体制の下、2028年のファーストイン・ヒューマン試験開始という野心的な計画の実現に期待が高まります。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000099948.html













