ニュースの要約
- 40代と50代の資産運用意識にギャップ
- 40代は前向きに学びたいが、50代はリスク回避傾向
- 40代は収入増加期待も高いが、50代は不安定な収入環境
概要
メットライフ生命が全国の20代~70代までの男女約1万4,100人を対象に行った「全国47都道府県大調査2025」の結果から、特に40代・50代の資産運用意識の世代間ギャップが明らかになりました。
調査によると、40代の3割、50代の4割が「現在資産運用をしておらず、運用意向もない」と回答する一方で、両世代とも老後生活や年金に不安を感じている割合が高いことが分かりました。
年代が上がるほど、「損やリスクを取りたくない」、「運用するほどの収入や貯蓄がない」といった理由から、資産運用に消極的になる傾向が見られます。これには、相場の乱高下への不安や昇給の実感が持てないといった背景が影響しているようです。
一方で、40代の7割以上が「市場や金融商品の知識を得たい」、約3割が「NISAの保有を増やしたい・新たに始めたい」と回答しており、30代と近い前向きな姿勢がうかがえます。また、「来年の給与が上昇すると思う」との回答割合も30代・40代で近く、収入に対する期待感が資産運用への意欲を後押ししている可能性があります。
編集部の感想
編集部のまとめ
メットライフ生命:学びたい40代・立ち止まる50代 資産運用意識 世代間ギャップについてまとめました
今回のメットライフ生命の調査では、40代と50代の資産運用意識に明確な差が見られることが明らかになりました。40代は収入増加への期待感もあり、前向きに資産運用に取り組もうとしているのに対し、50代はリスクを避けがちで、老後への不安に悩む一方で具体的な行動には移せていないのが現状のようです。
この背景にはそれぞれの世代が置かれた環境の違いが影響していると考えられます。就職氷河期世代にあたる40代と50代は、生涯賃金の伸び悩みや、家族の介護など、さまざまな課題に直面しています。社会全体でこうした世代の実情に目を向け、必要な支援を行っていくことが重要だと感じます。
一方で、40代の積極性は評価できます。この世代をうまくサポートし、資産形成に前向きに取り組めるよう支援することで、老後への備えにもつながるはずです。さまざまな世代が安心して、自分に合った方法で資産運用に取り組めるような環境づくりが求められています。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000592.000005541.html














