積水化学工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書を分析しました!同社は住宅事業やライフライン事業などに強みを持つ老舗企業で、この度の決算では過去最高益を更新するなど堅調な業績を残しています。
企業情報
企業名: 積水化学工業株式会社
証券コード: 42040
決算期: 3月31日
積水化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
積水化学工業株式会社の決算日は3月31日です。毎年6月に定時株主総会を開催し、6月下旬に本決算の決算短信を公表しています。また、四半期決算では6月、9月、12月の各月に第1四半期、第2四半期、第3四半期の決算短信を公表しています。
主な事業
積水化学工業株式会社は、住宅事業、環境・ライフライン事業、高機能プラスチックス事業、メディカル事業の4つのセグメントを中心に事業を展開しています。住宅事業では注文住宅や不動産事業、環境・ライフライン事業では管材やインフラ設備の製造・販売、高機能プラスチックス事業では自動車内装部品やスマートフォン用部品の製造、メディカル事業では医薬品や医療機器の製造・販売を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の売上高は9,239億円と前年同期比1.3%増加し、過去最高を更新しました。営業利益は658億円と前年同期比5.4%増加し、こちらも過去最高益を更新しています。親会社株主に帰属する四半期純利益は584億円と前年同期比10.7%増加しました。利益率も高水準を維持しており、同社は業績面でも好調な状況にあるといえます。
売上・利益の推移
積水化学工業株式会社は過去10年ほど増収増益を続けており、今期も売上高、営業利益、純利益ともに過去最高を更新しています。売上高は2014年3月期の9,786億円から2023年3月期には1兆2,425億円と大幅に増加しました。営業利益も同期間で980億円から1,042億円と順調に拡大しています。同社は安定的な収益基盤を持つ企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は1兆2,525億円と前期末より243億円増加しています。主な増加要因は、棚卸資産や現金及び預金の増加などです。一方、負債合計は4,878億円と前期末より79億円減少しました。純資産は7,647億円と前期末より322億円増加し、自己資本比率は58.8%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は6,471億円と前期末より255億円増加しています。主な増加要因は、棚卸資産(155億円増)や現金及び預金(101億円増)の増加です。一方、固定資産は6,053億円と前期末より11億円減少しました。
負債の部
流動負債は3,321億円と前期末より79億円減少しました。主な減少要因は、仕入債務の減少(167億円減)などです。固定負債は1,557億円と前期末並みとなっています。
純資産の部
純資産合計は7,647億円と前期末より322億円増加しました。主な増加要因は、利益剰余金の増加(143億円増)や為替換算調整勘定の増加(167億円増)などです。自己資本比率は58.8%と高水準を維持しています。
ROAとROE
積水化学工業株式会社のROA(総資産利益率)は2023年3月期が5.9%、ROE(自己資本利益率)は9.4%となっています。ROAは過去5年ほど5%台を推移しており、ROEも8-9%程度で推移しています。同社は安定した収益性と資本効率を維持しながら、着実に収益を上げていると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが648億円の増加、投資活動によるキャッシュフローが26億円の減少、財務活動によるキャッシュフローが509億円の減少となりました。営業活動によるキャッシュインフローが安定的に確保されており、財務の健全性が高いことがうかがえます。
配当の支払額
積水化学工業株式会社は年2回の配当を行っています。2023年6月期の年間配当金は1株当たり59円、2023年12月期の中間配当金は1株当たり35円と、着実に増配を続けています。配当性向も30%前後で推移しており、株主還元にも注力している企業といえるでしょう。
今後の展望
積水化学工業株式会社は今後も住宅事業の成長や高機能プラスチックス事業の拡大に期待がかかっています。特に、住宅事業ではリフォーム需要の取り込みやスマート住宅の開発、高機能プラスチックス事業ではEV関連部品の需要拡大などに注目が集まっています。また、同社はM&Aを積極的に活用し事業基盤の拡大を図るなど、中長期的な成長が期待できる企業といえます。
編集部のまとめ
積水化学工業株式会社は優れた技術力と安定した収益基盤を持つ老舗企業です。今期も売上高、営業利益、純利益ともに過去最高を更新するなど、順調な業績を残しています。同社の強みは住宅事業や高機能プラスチックス事業など、成長が期待できる事業セグメントが複数あることです。今後もM&Aなど積極的な事業展開で、中長期的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
積水化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
積水化学工業株式会社の決算日は3月31日で、毎年6月に定時株主総会を開催し、6月下旬に本決算の決算短信を公表しています。また、配当は年2回行っており、2023年6月期の年間配当金は1株当たり59円、2023年12月期の中間配当金は1株当たり35円となっています。同社は着実に増配を続けており、株主還元にも注力している企業です。