この度、株式会社アクセル(証券コード:67300)の2024年3月期第3四半期決算報告が発表されました。アクセルは、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの開発・販売を主力事業とする企業で、中期的にはAIやWeb3、ブロックチェーンなどの新規事業にも注力しています。
企業情報
企業名: 株式会社アクセル
証券コード: 67300
決算期: 3月期
株式会社アクセルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アクセルの決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われました。
主な事業
株式会社アクセルの主な事業は、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの開発・販売です。
同社は、パチンコ・パチスロ機の映像処理を担う重要なLSIチップを供給しており、業界トップシェアを誇っています。
また、組み込み機器向け製品やAI、Web3、ブロックチェーン領域への事業展開にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は13,758百万円と前年同期比28.7%の増収となりました。
売上総利益率は31.8%と前年同期から0.6ポイント低下したものの、経常利益は2,127百万円と前年同期比48.9%の増益となっています。
パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売が好調に推移したことが主な増益要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は14,474百万円(2023年3月期)、10,690百万円(2022年3月期)、11,286百万円(2021年3月期)となっており、2023年3月期は増収となりました。
経常利益も1,813百万円(2023年3月期)、1,428百万円(2022年3月期)、1,525百万円(2021年3月期)と推移しており、2023年3月期は前期比増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は15,156百万円となり、前連結会計年度末比9.2%増加しました。
流動資産は13,625百万円で、主な増加要因は売掛金及び契約資産の増加や商品及び製品の増加です。
固定資産は1,530百万円となっています。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は2,514百万円となり、前連結会計年度末比15.0%増加しました。
流動負債は2,413百万円で、主な増加要因は買掛金の増加です。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は12,641百万円となり、前連結会計年度末比8.1%増加しました。
主な増加要因は利益剰余金の増加です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の11.3%から当期12.1%に上昇しており、
ROE(自己資本利益率)は前期の11.6%から当期11.9%にも改善しています。
これは、売上高の増加と収益性の向上により、利益が増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、
前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,918百万円の収入となっています。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは486百万円の支出となっており、
財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどにより567百万円の支出となっています。
配当の支払額
2023年6月22日開催の第28期定時株主総会において、1株当たり配当金78円の配当が決議されました。
前期の1株当たり配当金は40円だったため、大幅に増額となっています。
今後の展望
今後もパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売拡大に取り組むとともに、
組み込み機器市場やAI、Web3、ブロックチェーン領域への新規事業展開にも注力していく方針です。
経営環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を目指していきたいと考えています。
編集部のまとめ
株式会社アクセルは、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの開発・販売を主力事業としつつ、
新規事業にも注力している企業です。当第3四半期は増収増益と好調な業績を収めており、
今後も主力事業の堅調な推移とともに、新規事業への取り組みが同社の成長を牽引していくと期待されます。
株式会社アクセルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アクセルの決算日は3月31日で、第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われました。
配当については、2023年6月22日開催の定時株主総会で1株当たり78円の配当が決議されました。
今後も主力のパチンコ・パチスロ機向けLSI事業と新規事業の両輪で成長を目指していくことが期待されます。