タキロンシーアイ株式会社の第129期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

タキロンシーアイ株式会社は、建築資材や環境資材、高機能材などを製造・販売する大手建設資材メーカーです。この度の決算報告では、第3四半期までの業績が概ね順調に推移していることがわかりました。原材料価格の高騰などの課題はありますが、マンション改修工事やインフラ関連の需要に支えられ、売上高102,065百万円、営業利益4,122百万円と前年同期を上回る結果となりました。今後も海外需要の回復が課題ですが、国内事業の安定成長が見込まれ、株主還元も着実に行っていくことから、業績は堅調に推移すると期待できそうです。

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企業情報

企業名: タキロンシーアイ株式会社
証券コード: 42150
決算期: 2023年3月期

タキロンシーアイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

タキロンシーアイ株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期報告書の発表と合わせて、毎年6月に本決算の有価証券報告書を提出しています。四半期報告書の発表時期は、第1四半期が8月、第2四半期が11月、第3四半期が2月となっています。

主な事業

タキロンシーアイ株式会社は、建築資材事業、環境資材事業、高機能材事業、機能フィルム事業の4つの事業を展開しています。建築資材は住宅や非住宅の内装・外装材料、環境資材は農業用ハウス資材やインフラ用資材、高機能材は産業用材料、機能フィルムはパッケージ資材などが主力製品となっています。工業用から日用品まで幅広い製品を手掛ける、総合建設資材メーカーといえます。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の業績は、売上高102,065百万円、営業利益4,122百万円となり、前年同期比で売上高は7.1%減少したものの、営業利益は13.2%減少にとどまりました。この背景には、建築資材事業やインフラ資材の堅調な需要に加え、製品価格の引き上げなどによる増収効果があったことが挙げられます。収益面でも利益率が維持できている点が好印象です。

売上・利益の推移

過去3年間の業績を見ると、売上高は109,832百万円から102,065百万円へと減少傾向にあるものの、営業利益は4,748百万円から4,122百万円と安定した推移が続いています。事業構造の見直しや原価管理の強化などにより、収益力の維持に成功しているといえるでしょう。今後は海外市場の回復と国内事業の成長が課題となりそうです。

四半期連結貸借対照表について

当第3四半期末の総資産は150,284百万円となり、前期末比で1,009百万円増加しています。この増加は主に現金及び預金、商品及び製品の増加によるものです。一方、負債は55,797百万円と818百万円減少し、純資産は94,486百万円と1,828百万円増加しています。自己資本比率は62.0%と健全な水準を維持しています。

資産の部

流動資産は99,984百万円と前期末比1,889百万円増加し、固定資産は50,299百万円と879百万円減少しました。主な増減要因は、現金及び預金の増加や投資有価証券の減少などです。

負債の部

流動負債は45,078百万円と1,154百万円減少し、固定負債は10,718百万円と336百万円増加しています。支払手形及び買掛金の減少を主因に全体として負債は減少しています。

純資産の部

純資産は94,486百万円と前期末比1,828百万円増加しました。利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は62.0%と高水準を維持しており、財務体質は良好といえます。

ROAとROE

当第3四半期のROAは年率換算で3.9%、ROEは同4.4%となっています。前年同期と比べてROAは0.4ポイント、ROEは0.5ポイントそれぞれ減少しましたが、依然として高い水準を維持できています。これは利益率の安定と自己資本の効率的な活用により、資産効率と株主資本利益率を高位に保っていることを示しています。

キャッシュフロー

当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により4,037百万円の資金を得られました。一方で設備投資などの投資活動で2,255百万円の資金を使用し、財務活動では1,663百万円の資金を使用しています。この結果、現金及び預金は前期末より3,399百万円増加し、9,002百万円となりました。安定的な事業活動と、設備投資や配当に向けた資金確保が進んでいると言えます。

配当の支払額

タキロンシーアイ株式会社は、年2回の配当を実施しています。第2四半期末配当金は1株当たり11円、期末配当金は4円の合計15円の配当を行っています。この水準は前期とほぼ同額を維持しており、業績に連動した適切な株主還元が行われていると評価できるでしょう。今後も、業績に応じた安定的な配当を続けていくことが期待されます。

今後の展望

タキロンシーアイ株式会社は、建築資材事業やインフラ関連の国内需要に支えられ、一定の業績を維持できると見られます。一方で半導体市況の低迷など海外事業の不振は課題となっています。従って、国内市場の維持と同時に、海外市場の回復が今後の重要な経営課題といえるでしょう。また、原材料価格の上昇やサプライチェーンの混乱など、外部環境の変化にも機敏に対応する必要があります。安定的な収益基盤の維持と、事業基盤の強化に取り組んでいくことが期待されます。

編集部のまとめ

タキロンシーアイ株式会社は、主力の国内事業が健闘しており、収益力を維持しています。原材料価格高騰など課題はありますが、製品価格改定などの対策が奏功しています。また、将来に向けた設備投資や事業再編も積極的に進めており、持続的な成長に向けて着実に前進しているといえます。今後は海外事業の回復と事業構造改革によるさらなる業績拡大が期待されます。

タキロンシーアイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。

タキロンシーアイ株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期報告書の発表と合わせて、毎年6月に本決算の有価証券報告書を提出しています。配当金は、第2四半期末と期末の年2回、1株当たり15円を支払っています。今後も業績に連動した適切な株主還元が期待されます。

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