ニュースの要約
- 量子技術は約80%の企業で主要な企業活動となっていない
- 日本は量子関連特許の数で世界第3位にランクイン
- 日本企業・機関がトップ20出願者に多数名を連ねている
概要
量子技術は、防衛からヘルスケアに至るまで幅広い応用分野を持ち、計算、通信、そして世界の測定方法を変革する可能性を秘めています。
世界の量子市場は2035年までに約930億ユーロに達すると予測されています。欧州特許庁（EPO）と経済協力開発機構（OECD）が発表した新しい調査によると、量子技術の状況は急速に拡大しているものの、技術の規模拡大と商業化に関する課題に直面しています。
この調査によると、量子分野における国際パテントファミリー（IPF）の数は、この10年で5倍に増加しました。主要な3つのサブセクターとして、量子通信、量子コンピューティング、量子センシングが特定されています。量子コンピューティングはIPFの最も大きな成長を見せており、量子エコシステムにおいて最大の分野になる見込みです。
全世界で、イノベーターは2005年から2024年の間に合計で約9,740件の量子関連IPFを生み出しました。米国が首位で、欧州、日本、中国、そして韓国と続いています。日本は2005年から2024年の間に1,519件のIPFを保有しており、国別のIPF出願件数では第2位です。東芝をはじめとする多くの日本企業・機関がトップ20出願者に名を連ねています。
編集部の感想
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日本の企業や大学が世界でも有力な存在であることがわかってきた
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量子技術の可能性は非常に大きいが、実用化に向けてはまだまだ課題がある印象
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量子分野での特許出願が急増していることから、競争が激化してきているのが感じられる
編集部のまとめ
量子関連特許：日本が世界第3位にランクインについてまとめました
量子技術は近年飛躍的な発展を遂げており、その可能性は計算や通信、センシングなど様々な分野で期待されています。特に、量子コンピューティングの分野では大きな成長が見込まれています。
この報告書では、世界全体で量子技術に関する特許出願が急増している中、日本企業や大学がトップ出願者に名を連ねていることが明らかになりました。日本は米国や欧州に次ぐ世界第3位の特許出願国であり、東芝をはじめとする日本勢が量子分野のイノベーションをリードしていることがわかります。
一方で、量子技術の実用化には課題も多いようです。企業の8割以上で量子技術が主要な事業ではないなど、商用化に向けた取り組みが遅れているのが現状のようです。今後、量子技術の可能性を最大限引き出すためには、産学官の連携を強化し、技術の発展とともに事業化にも注力していく必要があると言えるでしょう。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000118599.html
