沖縄海邦銀行の2023年第3四半期決算が発表されました。経常利益は前年同期比92百万円増加の19億97百万円と、堅調な業績を示しています。個人預金の増加や事業性貸出の増加などにより好調な成績となっています。今後は観光需要の回復や公共投資の高水準維持などによる地元経済の活性化に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社 沖縄海邦銀行
証券コード: E03683
決算期: 3月31日
株式会社 沖縄海邦銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社沖縄海邦銀行の決算日は3月31日です。決算時期は年に4回(第1四半期、第2四半期、第3四半期、通期)行われます。
主な事業
株式会社沖縄海邦銀行は沖縄県を主な営業エリアとする地方銀行です。個人・法人向けの銀行業務を中心に、預金、貸出、為替、投資信託、保険等の幅広いサービスを提供しています。県内の支店網を有し、沖縄県経済の発展に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2023年第3四半期の業績は、経常収益が93億17百万円、経常利益は19億97百万円と増益となりました。前年同期と比較して、経常収益は1億97百万円減少したものの、経常費用の減少により経常利益は92百万円増加しています。利益率も5.62%と良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
沖縄海邦銀行の業績は、2023年度第3四半期までの累計で経常収益が93億17百万円、経常利益が19億97百万円と堅調な推移となっています。前年同期との比較では経常収益は減少しているものの、経常利益は増加しており、利益率も高水準を維持しています。今後も地域金融機関として地元経済の発展に貢献できると期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産7,702億86百万円、純資産433億72百万円となっています。前期末と比較して、総資産は537億54百万円減少し、純資産は3億37百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、貸出金が5,461億90百万円と前期末比33億67百万円減少、有価証券が1,785億57百万円と19億77百万円減少しています。個人ローンや地方公共団体向け貸出が減少したものの、事業性貸出が増加しています。
負債の部
負債の部では、預金が7,227億41百万円と前期末比154億27百万円減少しています。個人預金が増加した一方で、法人預金や地方公共団体預金が減少したことが要因です。
純資産の部
純資産の部では、433億72百万円と前期末比3億37百万円増加しています。利益剰余金の増加などにより、自己資本比率は5.62%となっています。
ROAとROE
2023年第3四半期のROAは0.23%、ROEは3.07%となっています。前期末と比べてROAは0.38ポイント、ROEは2.14ポイント上昇しています。経常利益の増加と自己資本の増加により、収益性と資本効率が改善している状況です。今後も安定した収益基盤を築き、株主価値の向上につなげていくことが課題となっています。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、詳細なキャッシュフローの状況は不明ですが、前年同期と比べて減価償却費が17百万円減少しています。営業活動によるキャッシュフローの改善とともに、投資活動や財務活動の動向にも注目が必要です。
配当の支払額
沖縄海邦銀行は2023年6月の定時株主総会および2023年11月の取締役会において、1株当たり25円の中間配当を実施しました。前期と同水準の配当を維持しており、株主還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
沖縄県内の景気回復に伴い、企業の景況感が着実に改善しています。一方で、足元では消費活動の回復が期待を下回る水準にとどまるなど、先行きの不透明感も残されています。沖縄海邦銀行は地元金融機関として、沖縄経済の発展に貢献していくことが課題となっています。引き続き、収益基盤の強化と健全な経営基盤の確保に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
沖縄海邦銀行の2023年第3四半期決算は、前年同期比で経常利益が増加するなど、堅調な業績を残しました。預金・貸出の状況からも地域経済との深い関わりが伺えます。今後はさらなる収益力の向上と健全な経営基盤の維持に努めていくことが重要でしょう。株主還元面でも安定した配当を実施しており、投資家から一定の評価を得ていると考えられます。
株式会社 沖縄海邦銀行の決算日や配当についてまとめました。
沖縄海邦銀行の決算日は3月31日で、年に4回の四半期決算を行っています。また、2023年度は1株当たり25円の中間配当を実施するなど、株主還元にも力を入れています。今後も地域金融機関として沖縄経済の発展に寄与していくことが期待されます。