学究社の第3四半期決算が発表されました!売上高は前年同期比微増と緩やかな回復基調が続いているものの、人件費など経費の増加により営業利益は減少しました。一方、当第3四半期は自己株式の取得や安定的な配当の支払いなど、株主還元の取り組みも行われています。今後は、映像授業やオンラインサービスなどデジタル教育への取り組みを強化し、厳しい環境下でも成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社学究社
証券コード: E04796
決算期: 2024年3月期
株式会社学究社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
学究社は3月決算の企業です。第3四半期の決算報告書は2024年2月9日に提出されています。
主な事業
学究社は学習塾事業を中心に展開しています。小中学部、個別指導部、大学受験部門を有し、国内外で幅広い教育サービスを提供しています。また、不動産事業やインターネットサービス事業にも取り組んでいます。教育業界の変革期に合わせ、デジタル化への対応を強化しているのが特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は103億16百万円と前年同期比0.1%増と微増にとどまりました。一方で、人件費の増加や新施設の維持管理費などコスト増加の影響により、営業利益は25億1百万円と前年同期比4.4%減少しています。利益率は24.3%となりました。
売上・利益の推移
学究社は2023年3月期は売上高129億86百万円、経常利益27億89百万円と好調な業績でしたが、当第3四半期はコスト増加の影響で利益が減少しています。過去3年の売上高は2022年3月期103億7百万円、2023年3月期129億86百万円、2024年3月期(第3四半期累計)103億16百万円となっています。引き続き慎重な経営が必要な状況だと言えます。
四半期連結貸借対照表について
学究社の財政状態は全体としては安定しています。当第3四半期末の総資産は109億74百万円と前連結会計年度末から2億95百万円増加しています。
資産の部
流動資産は27億55百万円で前期末から4億45百万円増加しました。一方、固定資産は82億18百万円と1億49百万円減少しています。
負債の部
負債合計は46億58百万円と前期末から2億24百万円減少しました。流動負債は30億10百万円、固定負債は16億47百万円となっています。
純資産の部
純資産は63億16百万円と前期末から5億20百万円増加しています。自己資本比率は57.5%と健全な水準が維持できています。
ROAとROE
学究社のROAは15.0%、ROEは26.3%となっています。過去3年の推移をみると、いずれも高水準を維持しており、収益性の高い経営が続いていることが分かります。今後も着実な成長と収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、直近の有価証券報告書によると、学究社は営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を維持しており、設備投資や株主還元などにも活用できる財務基盤を有していると言えます。今後も健全なキャッシュ・ポジションの確保が期待されます。
配当の支払額
学究社は株主還元に積極的で、当期は第2四半期配当42円、第3四半期配当45円の合計87円の配当を実施しました。直近3年の1株当たり年間配当は80円と高水準を維持しており、株主重視の経営が特徴です。
今後の展望
学究社はデジタル教育の拡充に注力しており、オンライン学習サービスの強化や自社制作の動画配信サービスの開始など、教育の変革に向けた取り組みを進めています。一方で、人件費の上昇や施設維持費の増加など、コスト面での課題にも直面しています。業界再編の中で、さらなる成長とコスト管理の両立が求められるでしょう。
編集部のまとめ
学究社は教育業界の中でもトップクラスの企業の1つです。第3四半期の業績は微増にとどまりましたが、積極的な設備投資や人材育成、デジタル化への取り組みなど、中長期的な成長に向けた基盤づくりが着実に進んでいます。一時的な業績変動はあるものの、安定した収益性と株主還元の強さから、今後も高い成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社学究社の決算日や配当についてまとめました。
学究社は3月期決算の企業で、第3四半期の決算は2024年2月9日に発表されました。配当については、第2・第3四半期で合計87円の配当を実施しており、株主還元にも注力していることが分かります。今後も安定した経営基盤の下、着実な成長と株主還元を行っていくことが期待されます。