日産証券グループ株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました!営業収益は5,639百万円と前年同期比で19.7%増加しており、好調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 日産証券グループ株式会社
証券コード: 87050
決算期: 2023年12月期
日産証券グループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日産証券グループ株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が対象期間となります。
主な事業
日産証券グループ株式会社は、金融商品取引業および商品デリバティブ取引の受託および自己売買を主な事業としています。株式、先物・オプション、債券、為替等の取扱いを行っており、主に個人投資家向けの金融商品サービスを提供しています。国内外の市場に広く進出し、多様な金融商品の取り扱いを行っているのが特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の営業収益は5,639百万円と前年同期比で19.7%増加しました。特に受入手数料が5,125百万円と好調に推移しています。一方で販売費・一般管理費は4,877百万円と3.0%増加しており、営業利益は727百万円となりました。
売上・利益の推移
直近3年間の業績推移を見ると、営業収益は6,605百万円から5,639百万円、営業利益は364百万円から727百万円と増加傾向にあります。株式市場の好調を受けて顧客取引が活発となっており、収益力が強化されてきています。また、コスト管理にも注力しているため、利益率も徐々に改善されてきています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は98,773百万円と前期末より10,409百万円増加しています。主な増加要因は、差入保証金が6,635百万円増加したことによるものです。一方、負債合計は85,621百万円と前期末から9,487百万円増加しており、預り証拠金が5,481百万円増加したことが主な要因となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,943百万円、投資有価証券が1,192百万円増加するなど、全体として10,409百万円の増加となっています。差入保証金の増加が主な要因です。
負債の部
負債の部では、預り証拠金が5,481百万円、預り金が1,198百万円増加しましたが、一方で短期借入金が980百万円、信用取引借入金が823百万円減少しています。負債総額は9,487百万円増加しました。
純資産の部
純資産合計は13,152百万円と前期末から922百万円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益が456百万円、その他有価証券評価差額金が824百万円増加した一方で、配当金の支払いが234百万円ありました。
ROAとROE
ROAは前期末の12.80%から当第3四半期連結会計期間末には13.32%に改善しています。ROEも前期末の13.84%から当第3四半期連結会計期間末には13.32%と高水準を維持しています。これは、営業収益の増加と資本効率の向上によるものです。収益力が向上し、資本効率も高くなってきていることが分かります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成していないため明確ではありません。ただし、現金及び現金同等物の残高は4,260百万円となっており、運転資金や設備投資に必要な資金を確保できている状況です。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の配当金支払額は合計で234百万円です。うち、特別配当として2.00円が含まれています。安定的な配当政策を継続しつつ、株主還元にも注力していることがわかります。
今後の展望
世界経済の不確定要素が多い中で、日産証券グループ株式会社は金融商品取引業における顧客基盤の拡大と収益力の向上に引き続き注力していくとしています。国内外の市場環境変化に柔軟に対応し、様々な金融商品の取り扱いを通じて、顧客ニーズに的確に応えていく方針です。
編集部のまとめ
日産証券グループ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、営業収益の増加と利益率の改善が特徴的でした。株式市場の活況を背景に、顧客取引が活発化し、収益力が向上してきています。またコスト管理にも注力しており、ROAやROEも高水準を維持しています。今後も国内外の市場環境変化に柔軟に対応し、顧客基盤の拡大と収益力の向上に取り組んでいくことが期待されます。
日産証券グループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日産証券グループ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算の対象期間は2023年12月31日でした。当第3四半期連結累計期間の配当金支払額は合計で234百万円で、そのうち2.00円は特別配当となっています。安定的な配当政策を継続するとともに、株主還元にも注力している企業といえます。