この度、マックス株式会社が発表した第3四半期決算報告書をご紹介します。マックス株式会社は事務機器や産業機械の製造・販売を行う大手企業で、大変注目されている企業の1つです。今回の決算では増収増益を達成しており、今後の成長に期待がかかっています。
企業情報
企業名: マックス株式会社
証券コード: 6440
決算期: 2023年3月期
マックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
マックス株式会社の決算日は3月31日で、決算発表時期は通常4月中旬となっています。第3四半期決算は2023年12月31日時点のものとなります。
主な事業
マックス株式会社は主に事務機器、産業用機械、ヘルスケア機器の製造・販売を行っている総合機械メーカーです。オフィス機器事業、インダストリアル機器事業、HCR機器事業の3つを主要な事業セグメントとして展開しています。事務用品からコンクリート工事用機械、福祉機器まで幅広い製品ラインナップを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は653億円と前年同期比で2.3%増となりました。利益面では、営業利益は98億円で前年同期比30.1%増、経常利益は104億円で前年同期比26.8%増と大幅な増益となりました。また、純利益は79億円と前年同期比36.1%増と好調な決算結果となっています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高と利益の推移をみると、売上高は順調に増加しており、営業利益、経常利益、純利益も増加傾向にあります。特に当期第3四半期では大幅な増益となっているのが特徴です。需要回復と業務効率化等により、安定的な業績拡大を続けていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
マックス株式会社の当第3四半期連結貸借対照表を確認すると、資産は1,190億円と前期末比で2.3%増加しています。一方、負債は256億円と前期末比で7.7%減少しました。この結果、純資産は933億円と前期末比で5.0%増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が増加したほか、投資有価証券も増加しています。自己資本は78.3%と高水準を維持しており、財務体質の健全性が高いことがわかります。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が減少したことで、流動負債が減少しています。固定負債も退職給付に係る負債の減少などから減少しています。有利子負債も少なく、借入依存度が低いことが特徴です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の増加により、純資産が増加しています。財務健全性が高く、株主還元も積極的に行っていることがわかります。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の7.2%から当期は8.8%に改善しており、ROE(自己資本利益率)も前年同期の9.5%から当期は11.1%に上昇しています。利益率の向上と効率的な資産運用により、収益性と資本効率性が高まっているといえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは86億円の増加となり、投資活動によるキャッシュ・フローが32億円の減少、財務活動による資金が64億円減少しています。この結果、現金及び現金同等物の残高は267億円となっています。財務基盤は安定的に推移しているといえます。
配当の支払額
マックス株式会社は、株主還元策として年間78円の配当を実施しています。当期の第2四半期末までの配当実績は36億円で、当四半期の第3四半期末の配当は未定となっています。配当性向は46.1%となっており、安定的な配当を行っていることがわかります。
今後の展望
マックス株式会社は、オフィス機器事業、インダストリアル機器事業、HCR機器事業の3つの主要事業を中心に、需要の回復や業務効率化、新製品の市場投入などを通じて、今後も安定的な業績拡大が期待されています。また、M&A戦略や海外事業の強化にも注力しており、持続的な成長が見込まれる企業といえます。
編集部のまとめ
マックス株式会社の第3四半期決算は、増収増益と財務基盤の強化が進み、事業展開や株主還元にも力を入れている好決算となりました。オフィス機器やインダストリアル機器など幅広い事業領域を持ち、国内外での需要取り込みにも成功していることから、今後も安定的な成長が期待される企業だと評価できます。
マックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
マックス株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は通常4月中旬に行われています。当期の年間配当は78円で、配当性向は46.1%となっています。安定的な業績と財務基盤を背景に、株主還元にも注力しているのが特徴といえます。