ENEOSホールディングスの最近の決算内容をご紹介します。同社は石油精製や化学品、資源開発など、幅広い事業を展開する大手企業です。足元の業績は堅調で、営業利益が大幅に増加するなど、収益力の高さが際立ちます。今後も石油・ガス事業、再生可能エネルギー事業などを中心に事業拡大を図り、業績向上が期待されます。
企業情報
企業名: ENEOSホールディングス株式会社
証券コード: 50200
決算期: 年3回(4月-12月の第3四半期)
ENEOSホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ENEOSホールディングスは年度末の3月31日を決算日とし、四半期決算を行っています。第3四半期(4月1日~12月31日)の決算時期は2月頃となっています。
主な事業
ENEOSホールディングスは、石油精製・販売、石油化学、ガス、再生可能エネルギーなどエネルギー関連事業が中心です。また、銅や非鉄金属の資源開発・製造、建設など、多岐にわたる事業を手掛けています。中でも石油・ガス開発や化学品事業が同社の主力部門となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は10兆2,453億円と前年同期比9.6%減少しました。一方で、営業利益は3,863億円と1,365億円の大幅な増益となりました。利益率も上昇傾向にあり、高い収益性を維持しています。これは原油価格や商品市況の変動に加え、コストコントロールの成果によるものです。
売上・利益の推移
ENEOSホールディングスの売上高は、原油価格や商品市況の変動に伴い、概して前年同期比で増減を繰り返しています。一方で、利益面では営業利益が大幅な増加するなど、収益力の向上が続いています。特に当第3四半期は、在庫影響によるプラスの効果もあり、非常に好調な業績となりました。
四半期連結貸借対照表について
ENEOSホールディングスの最近の財務状況は良好です。当第3四半期末の資産合計は10兆3,345億円と前期末から3,800億円増加しました。一方、負債合計は6兆8,198億円と前期末から1,529億円増加しており、財務の健全性が維持されています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が4,483億円と大幅に増加しました。また、有形固定資産や無形資産などの非流動資産も着実に積み上がっており、事業基盤の強化が進んでいます。
負債の部
負債の部では、営業債務及びその他の債務が1兆9,383億円と増加しています。一方で、有利子負債残高は前期末比954億円減少し3兆140億円と健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が3兆665億円と前期末比2,271億円増加しています。親会社所有者帰属持分比率も前期末の28.7%から29.7%に上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
ENEOSホールディングスのROA(総資産利益率)は前期末の2.8%から3.8%に上昇し、ROE(自己資本利益率)も前期末の8.0%から8.9%に上がるなど、収益性が改善しています。これは、営業利益の増加と財務体質の向上により、資本効率が高まったためです。引き続き高収益体質の維持が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは大幅な増加となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは5,589億円の収入と前年同期の461億円の支出から大幅に改善しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2,068億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物は前期末から1,368億円増加の4,483億円となっています。
配当の支払額
ENEOSホールディングスは、株主への利益還元を重要な経営課題の1つと位置づけています。当期の配当金は年間22円を予定しており、前期実績の22円を維持する見通しです。配当性向も50%以上を目標としており、株主還元の強化に努めています。
今後の展望
ENEOSホールディングスは、石油・ガス事業や化学品事業を中心に収益力の強化を図るとともに、再生可能エネルギーなどの成長分野にも積極的に取り組んでいきます。また、財務体質の改善も進めることで、中長期的な企業価値の向上を目指しています。今後も業績拡大と株主還元の両立により、投資家からの評価も高まることが期待されます。
編集部のまとめ
ENEOSホールディングスは、エネルギー、資源開発、化学品など幅広い事業を手掛ける大手企業です。当第3四半期の業績は、原油価格や商品市況の変動の影響を受けつつも、営業利益が大幅に増加するなど、収益力の高さが際立っています。今後も事業ポートフォリオの強化やコストコントロールの実践により、持続的な成長が期待できるでしょう。
ENEOSホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ENEOSホールディングスの決算日は3月31日で、四半期決算を行っています。配当は年間22円を見込んでおり、株主還元に積極的に取り組んでいます。今後も業績拡大と株主還元の両立により、企業価値向上が期待されます。