株式会社ジーテクトの第13期第3四半期決算が公開されました。自動車部品メーカーのジーテクトは、足元の生産台数増加や為替影響により、前年同期比20%以上の増収・増益となりました。ジーテクトは次世代モビリティ市場への対応も進めており、今後の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ジーテクト
証券コード: E02228
決算期: 3月31日
株式会社ジーテクトの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジーテクトの決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月の各末日となります。第3四半期決算は2023年12月31日時点での業績が公開されています。
主な事業
ジーテクトは自動車部品の開発・製造・販売を主な事業としています。主要製品は車体骨格部品、機能部品、樹脂成形品などで、国内外の主要自動車メーカー向けに供給しています。近年は電動化やADAS(先進運転支援システム)対応の新製品開発にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
ジーテクトの当第3四半期連結累計期間の売上高は2,599億円(前年同期比10.3%増)、営業利益は118億円(同16.1%増)と増収増益となりました。営業利益率は4.6%と、前年同期の4.3%から改善しています。
売上・利益の推移
ジーテクトの売上高は3年連続で過去最高を更新する見通しです。一方で、原材料価格高騰や電力料金上昇などのコスト増も影響しており、利益率の改善が課題となっています。今後は生産性向上や収益構造改革に取り組み、収益力の強化を目指します。
四半期連結貸借対照表について
ジーテクトの四半期連結貸借対照表では、資産合計が2,939億円と前期末から52億円増加、負債合計が1,008億円と111億円減少しています。これにより、純資産は1,930億円となり、自己資本比率は61.3%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は1,316億円と前期末から48億円減少しましたが、有形固定資産が1,488億円と大きく増加しています。土地や建設仮勘定の増加が主な要因です。
負債の部
負債は主に借入金の返済により減少しています。短期借入金が101億円、長期借入金が213億円となっています。
純資産の部
純資産は1,930億円と前期末から164億円増加しました。為替換算調整勘定の増加などにより、自己資本比率は61.3%まで改善しています。
ROAとROE
ジーテクトのROA(総資産利益率)は4.0%、ROE(自己資本利益率)は6.8%となっています。前期と比べてROAは0.1ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ改善しました。収益性と資本効率性の両面で着実に向上しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは179億円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュフローは197億円のマイナスでした。財務活動では借入金の返済などにより141億円のマイナスとなりました。全体としては現金及び現金同等物は30億円減少しています。
配当の支払額
ジーテクトは1株当たり年間配当金61円を実施する計画です。うち第2四半期(中間期)配当は32円、期末配当は29円となります。前期に比べて1株当たり3円の増配となっています。
今後の展望
ジーテクトは次世代モビリティ市場への対応を強化しており、EV車体の新規受注を獲得するなど、EV関連事業の確立に向けて着実に前進しています。また、製造現場の生産性向上にも積極的に取り組むことで、収益力の向上を目指しています。引き続き成長投資と収益性改善のバランスをとり、企業価値の向上を目指します。
編集部のまとめ
ジーテクトは自動車業界の変化に着実に対応しながら、売上高・利益ともに増加を続けています。財務体質も健全で、継続的な増配も株主還元の一環として評価できます。今後はEV化の進展や先端技術への対応力がカギを握ると考えられ、引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社ジーテクトの決算日や配当についてまとめました。
ジーテクトは3月31日が決算日で、第2四半期(中間期)と期末の年2回、1株当たり年間配当金61円を支払う予定です。業績好調を背景に、前期から3円増配となっています。今後も株主還元の充実が期待されます。