ツカモトコーポレーションの最新の決算が発表されました。同社は和装や洋装などの製造・販売を手がける総合ファッション企業で、伝統ある老舗です。経営環境が厳しい中、同社はコア事業の強化と新規事業開発に注力し、企業価値の向上を目指しています。今期の業績は減収減益となったものの、この厳しい環境をしっかりと乗り越えていくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ツカモトコーポレーション
証券コード: E02588
決算期: 3月期
株式会社ツカモトコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ツカモトコーポレーションの決算は3月期で、決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2月頃に行われます。
主な事業
ツカモトコーポレーションは和装事業、洋装事業、ホームファニシング事業、健康・生活事業、建物の賃貸業の5つの事業を展開しています。和装・洋装の企画・製造・販売や、インテリア雑貨やテレビ通販商品の企画・販売など、幅広いファッション・生活関連商品を手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は7,273百万円と前年同期比27.8%の減収となりました。コロナ禍の影響が続く中、主要得意先の直接発注の増加や一部事業の受注減少により減収となりました。利益面では、営業損失410百万円、経常損失345百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失232百万円と損失計上となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2022年3月期が12,879百万円、2023年3月期第3四半期累計は7,273百万円と減少傾向にあります。一方で利益面では、2022年3月期の営業利益が136百万円だったのに対し、今期第3四半期累計は営業損失410百万円と大幅に悪化しています。
四半期連結貸借対照表について
ツカモトコーポレーションの最新の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計が26,358百万円、負債合計が13,926百万円、純資産合計が12,431百万円となっています。主な変動としては、受取手形及び売掛金が1,014百万円減少した一方で、投資有価証券が1,276百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が減少したものの、投資有価証券の時価評価による増加により、固定資産が増加しています。総資産は26,358百万円となりました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が265百万円減少した一方で、繰延税金負債が387百万円増加しました。負債合計は13,926百万円と前期末からほぼ変動はありません。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が353百万円減少しましたが、その他有価証券評価差額金が885百万円増加したことで、純資産合計は12,431百万円と前期末から531百万円増加しています。
ROAとROE
ツカモトコーポレーションのROA(総資産利益率)は2023年3月期で0.25%、ROE(自己資本利益率)は0.54%となっています。減収減益の中で両指標ともに低下しており、収益性の改善が課題となっています。今後の企業価値向上に向けて、より収益性の高い事業構造への転換が重要になると考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、過去の推移を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは概ね黒字基調を維持しています。一方で、設備投資などによる投資活動によるキャッシュ・フローは赤字となっているため、今後の設備投資動向に注目が必要です。
配当の支払額
ツカモトコーポレーションは株主還元として、年2回の配当を実施しています。直近の2023年3月期の年間配当金は1株当たり30円でした。今後も、業績に応じた適切な水準の配当の継続が期待されます。
今後の展望
ツカモトコーポレーションは、2022-2024年度の中期経営計画に基づき、コア事業の強靭化と新規事業開発に注力しています。消費者ニーズに合わせたサービスの提供や、コスト削減による効率経営の実現により、企業価値の向上を目指しています。厳しい環境が続くものの、同社の歴史と実績を生かし、さらなる成長が期待されます。
編集部のまとめ
ツカモトコーポレーションは伝統ある老舗企業ですが、足元の業績は厳しい状況にあります。しかし、中期的な視点から見れば、コア事業の強化と新規事業開発に取り組むことで、収益性の改善と企業価値の向上が期待できるでしょう。株主還元として適切な水準の配当も継続されており、中長期的な成長が期待できる企業といえます。
株式会社ツカモトコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
ツカモトコーポレーションの決算は3月期で、決算日は3月31日です。年2回の配当を行っており、2023年3月期の年間配当金は1株当たり30円でした。今後も業績に応じた適切な水準の配当の継続が期待されます。