日本ヒューム株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が出ました。売上高は243億円と前年同期比5.8%増、営業利益は8億円と11.1%増となり、業績は順調に推移しています。コロナ禍から徐々に経済活動が正常化しており、同社の主力事業であるコンクリートパイル部門の需要が回復してきたことがよい結果につながりました。
企業情報
企業名: 日本ヒューム株式会社
証券コード: 52620
決算期: 3月期
日本ヒューム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本ヒューム株式会社の決算日は3月31日です。4月から3月までが事業年度で、第3四半期は10月1日から12月31日までの期間となります。
主な事業
日本ヒューム株式会社は、コンクリートパイルや下水道関連製品の製造・販売を主な事業としています。また、太陽光発電事業や不動産賃貸など、多角的な事業展開を行っています。創業100年を迎え、国内有数のインフラ関連企業として高い技術力と信頼を築いています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期の売上高は243億円と前年同期比5.8%の増収となりました。営業利益は8億円と11.1%増加しました。主力のコンクリートパイル事業が好調に推移したほか、原材料価格の上昇に対する売価改善やコスト削減効果も業績に寄与しています。
売上・利益の推移
日本ヒューム株式会社は、売上高が31,876百万円、営業利益が2,102百万円と前期は増収増益を達成しました。今期は新型コロナの影響から回復基調にあり、第3四半期までの業績は前年同期を上回っています。今後も順調な業績推移が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
日本ヒューム株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は568億円、負債合計は173億円、純資産合計は395億円となっています。健全な財務体質を維持しており、自己資本比率は69.7%と高水準を保っています。
資産の部
流動資産は296億円で、現金及び預金が増加したことなどから前期末比7億円増加しています。固定資産は272億円で、投資有価証券の増加などにより前期末比11億円増加しています。
負債の部
流動負債は130億円で、支払手形及び買掛金の増加などにより前期末比1億円増加しています。固定負債は42億円で、繰延税金負債の増加などにより前期末比4億円増加しています。
純資産の部
純資産は395億円で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより前期末比13億円増加しています。自己資本比率は69.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは3.4%、ROEは3.5%と前期に比べて若干低下していますが、依然として高い水準を維持しています。これは、資産効率の高い事業運営と適切な財務leverage管理により、収益性と財務健全性のバランスが取れた経営が行われていることを示しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の計上などにより33億円の収入となりました。一方、設備投資などの投資活動によって15億円の支出がありました。財務活動では配当金の支払などにより9億円の支出となりました。全体としては現金及び預金が7億円増加し、手元流動性は良好に推移しています。
配当の支払額
日本ヒューム株式会社は、株主還元の一環として配当を行っています。第3四半期では1株当たり21円の中間配当を実施しました。前期実績の1株当たり40円を上回る水準となっており、安定した配当政策を維持しています。
今後の展望
日本ヒューム株式会社は、2025年の創立100周年を契機として「200年企業」を目指す抜本的な事業構造改革を進めています。新しい中期経営計画「23-27計画R」のもと、技術開発投資やカーボンニュートラル化に向けた設備投資などを強化し、持続的な企業価値向上に取り組んでいきます。引き続き市場ニーズに合わせた製品開発や生産性向上に努め、今後もグループ全体の業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
日本ヒューム株式会社は、主力のコンクリートパイル事業を中心に堅調な収益基盤を築いており、第3四半期の業績も増収増益となっています。健全な財務体質を維持しつつ、中期的な成長戦略にも着手しており、今後の更なる飛躍が期待できる企業です。創業100年を機に、200年企業を目指す同社の取り組みに注目が集まります。
日本ヒューム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本ヒューム株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期は10月1日から12月31日までの期間となります。直近の決算では、売上高243億円、営業利益8億円と前年同期比で増収増益となっています。配当は1株当たり21円の中間配当を実施しており、安定した株主還元を行っています。次期以降も企業価値向上に向けた取り組みに期待が高まります。