ネポン株式会社の直近の四半期決算結果をお知らせします。売上高は前年同期比2.8%増の59億1,586万円、利益面では経常利益が前年同期比56.8%減の9,640万円となりました。これは主に円安進行による輸入原材料の仕入れ価格上昇の影響が大きかったためです。
今後は新製品の開発やコストダウンなどに注力し、業績の回復を目指します。財務状況は安定しており、次期の配当も前期並みの水準を維持する見込みです。業績の推移にご注目ください。
企業情報
企業名: ネポン株式会社
証券コード: 79850
決算期: 3月期
ネポン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ネポン株式会社の決算日は3月31日です。
四半期決算は6月、9月、12月の最終日に行われ、その後の2ヶ月以内に四半期報告書を提出しています。
主な事業
ネポン株式会社は主に熱機器事業を手掛けています。
農業用の暖房機などの開発・製造・販売を行っています。近年は環境配慮型の製品も積極的に投入し、顧客ニーズに応えています。
その他に衛生機器事業や搬送機器事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は59億1,586万円と前年同期比で2.8%の増加となりました。
一方で利益面では、原材料価格高騰の影響で売上総利益率が低下し、経常利益は9,640万円と前年同期比56.8%減と苦戦しました。
今後はコストダウンや新製品の投入などで収益力の回復を目指します。
売上・利益の推移
ネポン株式会社は主力の熱機器事業を中心に概ね安定した業績を維持してきました。
売上高は過去3年間で79億9,276万円から59億1,586万円と推移しています。
利益面では、経常利益が2億8,516万円から9,640万円と変動がありますが、全般的に堅調な水準を保っています。
四半期連結貸借対照表について
ネポン株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は76億567万円となっています。主な内訳は、流動資産が57億7,245万円、固定資産が18億3,326万円です。
負債は48億9,729万円で、有利子負債が24億7,959万円となっています。
純資産は26億608万円で、自己資本比率は34.3%となっており、財務健全性を維持しています。
資産の部
資産の部では、受取手形及び売掛金が27億4,848万円、棚卸資産が18億9,606万円となっています。固定資産では、有形固定資産が11億5,242万円となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が19億7,658万円、買掛金が12億5,603万円となっています。固定負債では、長期借入金が5億30万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が18億3,138万円となっています。
自己資本比率は34.3%と、一定の財務健全性を維持しています。
ROAとROE
ネポン株式会社のROA(総資産利益率)は2.2%、ROE(自己資本利益率)は2.4%となっています。
前期と比べROAは低下しましたが、これは主に原材料高騰の影響で経常利益が減少したことが要因です。
一方でROEは前期並みを維持しており、株主資本の効率的な運用を行っていると評価できます。
キャッシュフロー
ネポン株式会社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは前年同期比で減少しています。
これは税金等調整前四半期純利益が減少したことに加え、売上債権や棚卸資産の増加によるものです。
一方で財務活動によるキャッシュフローは、借入金の増加により前年同期比で増加しています。
今後は、収益力の改善と適切な資金管理により、キャッシュ創出力の向上に取り組む必要があります。
配当の支払額
ネポン株式会社の当期の年間配当金は60円を予定しています。
この配当金は前期と同額で、連続して安定的な配当を実施しています。
今後も、企業価値の向上と株主還元のバランスを図りながら、適切な水準の配当を行う方針です。
今後の展望
ネポン株式会社は、持続可能な社会の実現に貢献する製品の開発に注力しています。
特に環境配慮型の熱機器の拡販に注力し、脱炭素社会実現に向けた取り組みを強化する方針です。
また、農業分野での需要拡大にも期待がかかっており、新製品の投入や海外市場への展開など、中長期的な成長を目指します。
編集部のまとめ
ネポン株式会社の直近の四半期決算は、売上高は増加したものの、利益面では原材料高騰の影響を受けて前年同期を下回る結果となりました。
ただし財務体質は健全で、安定的な配当も維持されており、今後の業績回復に期待がかかります。
脱炭素社会への対応や新製品投入など、中長期的な成長に向けた取り組みにも注目が集まっています。
ネポン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ネポン株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月の最終日に行われています。
当期の年間配当金は1株当たり60円を予定しており、前期と同額の水準を維持する見通しです。
今後も安定的な業績と株主還元に努めていくことが期待されます。