オークマとは
オークマ株式会社は、工作機械の製造・販売を主な事業とする日本を代表する総合工作機械メーカーです。1898年の創業から125年以上の歴史を持ち、現在では世界中の製造業を支える重要な企業として認識されています。愛知県丹羽郡大口町に本社を置き、国内外に広がるネットワークを構築しながら、高精度で高性能な工作機械を世界に供給しています。
企業の基本情報
オークマの企業規模を示す基本情報は以下の通りです。創業は1898年で、会社設立は1918年となっています。本社は愛知県丹羽郡大口町に位置し、資本金は18,000百万円です。従業員数は単体で2,318名、連結ベースでは4,071名を超える規模となっており、国内外に多くの拠点を展開しています。
グループ構成としては、連結子会社16社、非連結子会社15社で構成されており、海外には21社、国内には10社のグループ会社を有しています。海外拠点はアメリカ、ブラジル、ドイツ、トルコ、オランダ、オーストリア、中国、台湾、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、韓国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、インドなど、世界35拠点に及んでいます。
主要事業内容
オークマの事業は、NC工作機械の製造・販売を中心としています。具体的には、NC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、NC研削盤といった工作機械が主要製品です。これらに加えて、NC装置、FA製品、サーボモータ、位置検出器、ソフトウェアなど、工作機械の性能を支える多くの関連製品も開発・製造・販売しています。
オークマの工作機械は、カメラレンズやスマートフォンの金型製造、自動車部品、医療機器、航空機、船舶、風力発電・太陽光発電関連機器など、実に幅広い産業分野で活用されています。100以上の豊富な機種ラインナップを備えることで、世界中のあらゆる産業ニーズに対応できる体制を整えています。
技術的な特徴と強み
オークマの大きな特徴は、機電一体型の自社開発体制にあります。1961年、当時は無謀と言われていたNC装置の自社開発に挑戦し、1963年には絶対位置検出方式のNC装置(OSP)の開発に成功しました。その後、モータ、サーボドライブユニット、位置検出器など、精密制御に不可欠なコア部品をすべて自社開発することで、日本で唯一のNC装置も製造する工作機械メーカーとなっています。
この機械技術と電気情報技術の融合により、高精度・高剛性・高生産性を実現する独自技術を多数開発してきました。オークマは機械技術だけでなく、電気情報技術もゼロから自社開発することで、世界初の製品を含む多くの革新的な製品を生み出しています。
生産拠点と施設
オークマは国内に複数の主要生産拠点を有しています。本社・本社工場は愛知県丹羽郡大口町にあり、15万平方メートルの敷地に開発部門などの本社機能、NCスクールやテストカットを実施するショールーム、部品加工工場・組立工場が配置されています。ここではCNC旋盤・複合加工機などが生産されています。
可児工場は岐阜県可児市に位置し、約35万平方メートルの敷地に6つの工場棟で構成されています。門形および立形・横形マシニングセンタの一貫生産工場、研削盤・サーボモータの生産工場が機能的に配置されており、補給部品を供給・管理するパーツセンタも設置されています。このほか、江南工場を含む複数の事業所で、多様な製品の製造を行っています。
ものづくりDXソリューションの展開
オークマは現在、ものづくりDXソリューションの展開に力を入れています。2024年12月には、「お客様との協創」の場として国内で7拠点目となるCSセンター(Communication & Solutionセンター)を熊本県に開設しました。半導体関連企業が集積する地域で、最先端の生産加工のソリューション提供を開始しています。
また、本社敷地の再開発では、自動化ソリューションの提案や生産・出荷などを行うエンジニアリングセンター、そして次世代の自動化ソリューション開発やお客様の生産改革を協創するイノベーションセンターの建設を進めています。これらの施設を通じて、オークマはお客様の課題解決に積極的に取り組んでいます。
グローバル展開と事業戦略
オークマは、国内においては当社および連結子会社が、海外においては各地域の現地法人が工作機械の製造・販売を担当しています。各地域の現地法人は独立した経営単位として機能し、取り扱う製品について各地域の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しています。
2023年度の実績では、売上高は2,280億円となっており、従業員数は4,012名です。海外駐在員数は72名、海外拠点は35拠点、国内拠点は37拠点に及んでいます。このグローバルなネットワークにより、オークマは世界中の顧客に対して、継続的なサポートと最新の技術提供を実現しています。
企業文化と人材育成
オークマは「あるべきもので、ないものは創る」という企業姿勢を持っています。この哲学の下、機械・電気・情報・知識創造技術の融合を通じて、革新的な製品開発を進めています。
人材育成の面では、充実した福利厚生や多様な教育プログラムを展開しており、メンバーを手厚く育成していく環境を整備しています。開発現場では少人数で開発を進めることで、若手から裁量を持って働ける環境が実現されており、個々の成長と企業の発展が相互に支援される体制となっています。
今後の展望
オークマは、お客様の加工現場における課題解決の取り組みを積み重ね、新たな価値の創出へ向かっています。社会にとって不可欠な存在となり、世界の製造業における社会課題を解決する企業となることを目指しています。
今後、オークマは高速、高精度、高効率という工作機械の基本性能を徹底的に高めるとともに、ものづくりのスマート化、DX化に向けて取り組みを加速させます。「ものづくりサービスカンパニー」としてさらなる成長を遂げていく方針を掲げており、受注獲得に注力しながら収益力改善と資本効率向上を図っています。
まとめ
オークマ株式会社は、125年以上の歴史を持つ日本を代表する工作機械メーカーです。NC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、NC研削盤などの工作機械と、これらを支えるNC装置やサーボモータなど、多くの関連製品を製造・販売しています。機械技術と電気情報技術を融合させた自社開発体制により、高精度で高性能な製品を世界中に供給しており、カメラレンズから航空機まで、幅広い産業分野を支えています。グローバルなネットワークと充実した生産拠点を活かしながら、ものづくりDXソリューションの展開を進め、お客様の課題解決と新たな価値創出に向けて取り組んでいます。
オークマ:機電一体の技術力とものづくりDX戦略をまとめました
オークマ株式会社は、工作機械業界における日本を代表する企業として、世界中の製造業に貢献し続けています。125年以上の歴史の中で培われた技術力と、機械・電気・情報技術の融合による革新的な製品開発能力は、同社の大きな競争力となっています。本社を愛知県に置き、国内外に広がるネットワークを構築しながら、高精度で高性能な工作機械を世界に供給するオークマは、今後も「ものづくりサービスカンパニー」として、お客様の課題解決と社会課題の解決に向けて、さらなる成長を目指していくことが期待されています。














