株式会社松屋アールアンドディの最新の決算報告書を分析しました。業績好調で、売上高は前年同期比31.2%増の6,404,832千円、営業利益は124.5%増の984,690千円と大幅増益を達成しました。同社の主力事業であるメディカルヘルスケア事業とセイフティシステム事業が好調に推移したことが収益の伸びの背景にあります。
企業情報
企業名: 株式会社松屋アールアンドディ
証券コード: 73170
決算期: 2023年3月
株式会社松屋アールアンドディの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社松屋アールアンドディは3月31日が決算日です。年に1回の決算を行っており、決算発表は通常6月頃に行われます。
主な事業
株式会社松屋アールアンドディは、メディカルヘルスケア事業とセイフティシステム事業を主力としています。医療機器の製造や自動車用安全システムの製造・販売を行っています。また、縫製自動機などの開発・製造も手がけています。
今期の業績と利益率は?
同社は売上高、各利益ともに増加しており、売上高は前年同期比31.2%増、営業利益は124.5%増、経常利益は98.8%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は107.2%増と非常に好調な業績となりました。営業利益率は15.4%と高水準です。
売上・利益の推移
同社は過去数年にわたり、売上高、各利益ともに増加基調を維持しています。特に最近3年間は売上高が約1.3倍、各利益が2倍以上と大幅な伸びを示しています。積極的な設備投資や新事業への取り組みが功を奏した成果だと言えます。
四半期連結貸借対照表について
同社の資産総額は前期末比12.8%増の10,025,295千円となりました。資産の増加は主に、ベトナムに新工場を稼働させたことで建物及び構築物が大幅に増加したことによるものです。一方、負債は前期末比0.3%増の4,985,388千円で、自己資本比率は50.3%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は前期末比12.0%増の6,990,044千円で、現金及び預金が減少した一方、売掛金や棚卸資産が大幅に増加しています。固定資産も21.4%増の3,035,250千円と大幅に増加し、新工場の完成などで建物及び構築物が大きく膨らみました。
負債の部
流動負債は前期末比31.3%減の3,036,017千円となり、短期借入金の返済が進んでいます。一方、固定負債は前期末比255.5%増の1,949,371千円と大きく膨らみ、長期借入金が増加しています。
純資産の部
純資産は前期末比33.5%増の5,039,906千円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が大きく増加したことが主因です。また、資本金の減資と資本剰余金の増加もありました。
ROAとROE
同社のROAは前期末比1.3ポイント上昇し、9.9%となりました。また、ROEも前期末比2.7ポイント上昇し、15.2%となっています。売上・利益の増大に加え、自己資本の拡大によりROも大幅に改善しています。財務の健全性が高く、投資効率も良好と言えます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは837,457千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,318,862千円の支出となりました。設備投資などの支出が大きかったものの、営業活動によるキャッシュ・インが安定的に確保されており、財務基盤は健全に推移していると評価できます。
配当の支払額
同社は2023年6月29日開催の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり5円の配当金を支払いました。前期比で増配となっており、株主還元も充実してきています。
今後の展望
同社は引き続きメディカル事業とセイフティ事業の強化に注力していく方針です。メディカル事業では新製品の開発と販路拡大、セイフティ事業ではカーシートやエアバッグなどの新規受注獲得に力を入れることで、今後の業績拡大を目指しています。加えてベトナム工場の立ち上がりも追い風になると期待されます。
編集部のまとめ
株式会社松屋アールアンドディは決算期が3月31日と業界標準で、6月頃に決算発表を行う通常の日本企業の決算スケジュールに沿っています。業績は好調で、売上や各利益が前年同期比で大幅増加しており、同社の主力事業の競争力の高さが際立っています。自己資本比率も50%超と財務体質も健全で、今後の更なる飛躍が期待できる企業だと評価できます。
株式会社松屋アールアンドディの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、毎年6月頃に決算発表を行っています。また、2023年6月に1株当たり5円の期末配当を実施しました。今後も安定した財務基盤を維持しながら、株主還元の充実にも取り組んでいくことが期待されます。