レーザーテック株式会社の最新の決算報告書が公開されました。同社は半導体関連装置の製造・販売を手掛ける企業で、半導体市場の需要拡大に伴い業績が大幅に伸長しています。同社の決算状況をご紹介します。
企業情報
企業名: レーザーテック株式会社
証券コード: 69200
決算期: 2023年6月期
レーザーテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
レーザーテック株式会社の決算は年2回行われ、6月期と12月期に決算報告書を公表しています。直近の決算は 2023年12月31日を期末としたものです。
主な事業
レーザーテック株式会社は、半導体製造装置の開発・製造・販売を主な事業としています。同社のコアとなる製品は半導体検査・測定装置で、その高い技術力と製品品質が評価されています。また、 半導体需要の増加に伴い、サービス事業の売上も順調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は非常に好調でした。売上高は949億89百万円と前年同期比で72.4%の大幅増収となりました。利益面でも、営業利益317億52百万円、経常利益313億2百万円と大幅な増益となり、営業利益率は33.4%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近の業績推移を見ると、2022年6月期から2023年6月期にかけて売上高、営業利益、経常利益がともに大幅に増加しているのがわかります。半導体関連装置の需要が堅調に推移し、同社の業績が急拡大しているのが特徴です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が2,523億41百万円、負債合計が1,326億45百万円、純資産合計が1,196億95百万円となっています。総じて健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が306億38百万円、受取手形・売掛金が131億円となっています。棚卸資産も大幅に増加しており、半導体需要の増加に伴う生産高の拡大を示しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が178億50百万円、未払法人税等が81億68百万円となっています。興味深いのは、有償支給取引に係る負債が大幅に減少している点です。
純資産の部
純資産合計は1,196億95百万円で、自己資本比率は47.4%となっています。引き続き健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
ROAは11.8%、ROEは18.5%と高水準を維持しています。この高い収益性は、半導体市場の好調な受注環境と同社の優位な技術力に支えられています。さらに、生産効率の向上やコストコントロールにも努めており、収益性の高い企業体質を築いています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは189億52百万円の収入となりました。一方で、投資活動による支出が19億16百万円、財務活動による支出が165億51百万円と大きな支出も計上されています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は306億38百万円となっています。
配当の支払額
当社は2023年9月に1株当たり128円の期末配当を実施しました。この配当は前年同期比で96.9%増と大幅な増配となっています。今後も業績の伸長に合わせて、株主還元の拡充を図っていく方針のようです。
今後の展望
レーザーテック株式会社は、半導体需要の高まりを背景に業績が好調に推移しており、今後も中長期的な成長が期待されています。特に、最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィ関連装置の需要が高まると見られており、同社の高い技術力を活かした展開に期待が集まっています。
編集部のまとめ
レーザーテック株式会社は、半導体製造装置分野で高い技術力を持つ企業です。直近の決算では売上高、営業利益、経常利益がいずれも大幅な増加を記録しており、業績は非常に好調に推移しています。同社は今後も半導体市場の拡大に伴い成長が期待されており、株主還元の強化にも注目が集まっています。
レーザーテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
レーザーテック株式会社は年2回(6月期、12月期)決算を行っています。直近では2023年12月31日を期末とする決算を発表しました。また、同社は業績好調を背景に、1株当たり128円の期末配当を実施しており、株主還元の強化にも取り組んでいます。