株式会社タナベコンサルティンググループの2023年3月期第3四半期決算が公開されました。同社は、大企業から中堅企業のトップマネジメント(経営層)を主要顧客に、業界に精通したプロフェッショナルが一気通貫の支援を提供する経営コンサルティングを行っています。
企業情報
企業名: 株式会社タナベコンサルティンググループ
証券コード: 4887
決算期: 3月期
株式会社タナベコンサルティンググループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は3月31日で、通常の決算スケジュールに従って毎年6月に本決算、2月に第3四半期決算を開示しています。
主な事業
株式会社タナベコンサルティンググループは、大企業から中堅企業のトップマネジメントを主要顧客に、経営戦略の策定から事業の実装・実行まで、上流から下流まで一気通貫で支援する経営コンサルティングを展開しています。具体的には、ストラテジー、デジタル・DX、HR、ファイナンス・M&A、ブランド&PRなどの分野でコンサルティングサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
同社は当第3四半期連結累計期間において、売上高98億12百万円と前年同期比で7.4%増加しました。一方で、戦略的な人的資本投資やデジタル投資などを積極的に行ったことにより、営業利益9億56百万円と前年同期比で8.6%減少しています。利益率は9.7%となりました。
売上・利益の推移
同社の売上高は年々増加傾向にあり、当第3四半期連結累計期間では過去最高の98億12百万円を記録しました。一方で利益面では、中期経営計画に沿った戦略投資を積極的に行ったことから、前年同期比で減益となりました。今後は収益性の向上に向けて、効率的な事業運営が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財政状態は健全に推移しています。当第3四半期連結会計期間末の総資産は138億33百万円、純資産は111億26百万円となっています。自己資本比率は77.5%と高い水準を維持しています。
資産の部
同社の資産は主に現金及び預金や売上債権、有価証券で構成されています。当第3四半期連結会計期間末の資産合計は前期末比で4.0%減少しています。
負債の部
負債は買掛金や未払法人税等、長期借入金などで構成されています。当第3四半期連結会計期間末の負債合計は前期末比で0.2%増加しています。
純資産の部
純資産は利益剰余金や自己株式などで構成されています。当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は前期末比で5.0%減少しています。
ROAとROE
同社のROAは11.4%、ROEは10.7%となっています。前年同期と比べROAは0.9ポイント、ROEは1.0ポイント減少しています。これは、利益の減少や自己資本の増加により、収益性が低下したことが主な要因です。今後は収益力の向上に向けた施策を進めることが課題となっています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは健全に推移しています。営業キャッシュフローは前年同期比で22.2%減少しましたが、安定した収益力を背景に、14億23百万円の黒字を確保しています。一方で、人的資本投資やM&Aなどの戦略投資によって投資キャッシュフローがマイナスとなっています。財務キャッシュフローは配当金の支払いにより減少しています。
配当の支払額
同社は株主への利益還元を重視しており、当期の年間配当金は51円を予定しています。第3四半期までの配当実績は前年同期比で15円増加しています。今後も安定した配当政策を継続していく方針です。
今後の展望
同社は2024年3月期も前年を上回る売上高を計画しており、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐなか、長期的な成長路線を維持する見通しです。また、戦略的な人材投資やデジタル投資などを通じて、顧客への提供価値の向上を目指しています。引き続き、「One&Only 世界で唯一無二の新しい経営コンサルティンググループ」の実現に向けて、持続可能な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社タナベコンサルティンググループは、トップクラスの経営コンサルティング企業として、大企業から中堅企業の経営を幅広く支援しています。当期の業績は過去最高の売上高を達成しましたが、戦略的な投資による一時的な減益となりました。今後は収益性の向上に向けた取り組みが課題となっています。同社は長期的な成長路線を維持しつつ、株主還元も重視する健全な企業経営を行っています。
株式会社タナベコンサルティンググループの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、通常の決算スケジュールに沿って年2回の決算発表を行っています。配当については、年間51円の配当を計画しており、株主への利益還元を重視した経営を行っていることが分かりました。