宮越ホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は好調な結果となりました。営業収益が855百万円と前年同期比14.6%減少したものの、営業利益は350百万円と2.3%増加しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は388百万円で21.7%の増益となっています。
企業情報
企業名: 宮越ホールディングス株式会社
証券コード: 66200
決算期: 3月期
宮越ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
宮越ホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は通常4月上旬に行われ、株主総会は6月下旬に開催されます。
主な事業
宮越ホールディングス株式会社は不動産開発事業と不動産賃貸管理事業を主な事業としています。中国深セン市において大規模な都市再開発プロジェクト「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」の開発を推進しており、世界トップ企業の誘致を進めています。また、同社が保有する商業施設の賃貸管理を行い、安定的な収益を確保しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は営業収益が855百万円、営業利益は350百万円となりました。営業利益率は40.9%と高水準を維持しており、不動産賃貸管理事業が好調に推移していることが業績に寄与しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は減少傾向にあるものの、利益は堅調に推移しています。前事業年度の売上高は1,319百万円でしたが、今期第3四半期では855百万円となりました。一方で経常利益は587百万円と前年同期比1.2%の微減にとどまっています。これは不動産賃貸管理事業の収益基盤強化に取り組んでいるためです。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は28,000百万円となり、前期末比1,132百万円増加しました。これは主に現金及び預金が増加したことによるものです。一方、純資産は26,817百万円と前期末比1,138百万円増加しており、自己資本比率は90.3%と高水準を維持しています。
資産の部
同社の資産は主に現金及び預金11,132百万円、土地及び建物等の固定資産15,936百万円で構成されています。現金及び預金が増加したことで全体としても資産が増加しています。
負債の部
負債は1,183百万円と前期末比6百万円減少しています。主な内訳は未払法人税等85百万円、退職給付に係る負債8百万円などです。
純資産の部
純資産は26,817百万円と前期末比1,138百万円増加しています。これは主に利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の改善によるものです。自己資本比率は90.3%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは5.6%、ROEは5.9%となっています。前年同期と比較するとROAは0.9ポイント、ROEは1.1ポイント上昇しており、収益性が改善傾向にあります。これは不動産賃貸管理事業の収益基盤強化に取り組んだ効果が表れたものと考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況は四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明ですが、現金及び預金が11,132百万円と大幅に増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インフローが増加していると推察されます。
配当の支払額
当期の配当については、前年度に5円の記念配当を実施したものの、今期は無配となっています。今後の事業展開と財務体質の強化に注力するため、内部留保の蓄積に集中しているものと考えられます。
今後の展望
同社は中国深セン市での大規模な都市再開発プロジェクト「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」の着工に向けて準備を進めています。2026年中のグランドオープンを目指しており、世界トップ企業の誘致にも成功しつつあるため、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
宮越ホールディングスの2023年12月期第3四半期決算は減収ながら増益となり、安定した収益基盤を有していることが確認できました。特に不動産賃貸管理事業の収益力が高く、経常利益率は68.6%と極めて高水準を維持しています。今後の中国深セン市での大規模再開発プロジェクトの進捗にも注目が集まっており、同社の更なる業績拡大が期待されます。
宮越ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
宮越ホールディングスの決算日は3月31日で、例年4月上旬に決算発表を行い、6月下旬に株主総会を開催しています。今期の配当については無配となっていますが、内部留保の蓄積に注力し、大規模な再開発プロジェクトの実現に向けて準備を進めています。