皆さん、こんにちは。株式会社Arentの2023年12月期第2四半期決算について、分かりやすく紹介していきます。
同社は、建設業界のデジタル化を推進するDXソリューションの提供などを手がける注目の企業です。今回の決算では、主力のプロダクト共創開発事業が好調に推移し、売上高、利益ともに大きく増加しています。今後の事業展開にも期待がかかります。
企業情報
企業名: 株式会社Arent
証券コード: E38472
決算期: 2023年12月期第2四半期
株式会社Arentの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Arentの決算日は6月30日です。同社は、第2四半期決算(2023年12月期)の内容について、2024年2月9日に四半期報告書を提出しました。
主な事業
株式会社Arentは、建設業界向けのDXソリューションを提供しています。3Dを核としたシステム開発の技術力を活かし、クライアント企業の業務効率化を実現する高品質なプロダクトの開発に注力しています。
主要製品には、空間自動設計システム「PlantStream®」や、自動配筋ソフト「Lightning BIM 自動配筋」などがあります。これらのプロダクトを通じて、建設現場の生産性向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期の決算では、売上高1,400,736千円(前年同期比64.6%増)、営業利益539,296千円(同78.7%増)、経常利益391,344千円(同131.7%増)と、大幅な増収増益となりました。
売上高に対する利益率もここ数年改善を続けており、今期の営業利益率は38.5%、経常利益率は27.9%と高水準を維持しています。DX需要の取り込みが順調に進んでいることがうかがえます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2022年6月期に417,115千円だったのが、2023年6月期には833,682千円と大幅に増加しました。経常利益も同期間に317,980千円から391,344千円と伸長しています。
足下の2023年12月期第2四半期では、事業拡大により売上高1,400,736千円、経常利益391,344千円と、前年同期比で大幅な成長を遂げています。同社の事業は順調に拡大基調にあるといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月期第2四半期末の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計4,626,992千円、負債合計935,433千円、純資産3,691,559千円となっています。
資産の部では、現金及び預金が3,447,691千円と手元流動性が非常に手厚く、財務基盤が強固であることが分かります。一方、負債は安定的に推移しており、健全な財務状況を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が大幅に増加しており、手元流動性の確保が進んでいます。また、関係会社株式などの投資その他の資産も拡大傾向にあり、事業基盤の強化が進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、借入金や社債が着実に返済されており、財務体質の改善が進んでいます。また、未払消費税等も減少するなど、健全な財務運営が維持されています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が着実に積み上がっており、株主資本3,684,064千円と非常に強固な財務基盤を築いています。自己資本比率も79.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは2022年6月期に7.0%だったのが、2023年12月期第2四半期には8.4%と改善しています。また、ROEも2022年6月期の9.1%から、2023年12月期第2四半期には6.1%に上昇しています。
これは、収益力の高い事業が拡大しているため、資産効率や株主資本効率が向上しているものと考えられます。今後も収益力の強化が進めば、ROA、ROEともに更なる上昇が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
同社の2023年12月期第2四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローで329,423千円の資金を獲得しています。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上などによるものです。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローでは11,818千円の資金を使用しており、有形固定資産の取得などに充当しています。また、財務活動によるキャッシュ・フローでは84,804千円の資金を使用し、借入金の返済などを行っています。
結果として、現金及び現金同等物は3,447,691千円と、手元流動性が非常に手厚い水準となっています。
配当の支払額
株式会社Arentは、2023年12月期第2四半期において配当を行っていません。今のところ、積極的な内部留保を通じて事業拡大を図るため、配当実施は見送られています。
今後、業績と財務状況を踏まえて、配当政策を検討していく方針と考えられます。
今後の展望
株式会社Arentは、建設業界のDX需要の高まりを捉え、事業拡大を加速させています。主力のプロダクト共創開発事業が好調に推移しており、今後も売上高、利益の伸長が期待できます。
また、自社開発の「PlantStream®」や「Lightning BIM 自動配筋」などの販売拡大にも注力しており、収益源の多様化も進めています。
今後も、DXを通じた顧客企業の生産性向上に貢献し、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社Arentは、建設業界向けのDXソリューションを提供する企業です。
今回の2023年12月期第2四半期決算では、主力事業の好調な推移により、大幅な増収増益を達成しました。手元流動性が非常に手厚く、財務基盤も強固であることから、今後の事業拡大が期待できます。
同社は、建設現場の生産性向上に貢献するユニークなプロダクトを擁しており、建設DX市場での存在感を高めていくことが重要になってくると考えられます。
株式会社Arentの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Arentの決算日は6月30日で、2023年12月期第2四半期決算を2024年2月9日に発表しました。
同社は現在、配当を実施していませんが、今後の業績と財務状況を踏まえて、配当政策を検討していくとしています。引き続き同社の動向に注目していきましょう。