大東港運株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。営業収益は前年同期比6.2%減の12,345,487千円となりましたが、経常利益は30.5%減の726,060千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は30.9%減の485,575千円となりました。食品や日用品の輸入が減少したものの、鋼材の国内物流取扱いが増加したことが要因です。
企業情報
企業名: 大東港運株式会社
証券コード: 93670
決算期: 2023年3月期
大東港運株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大東港運株式会社は3月末日を決算期末としています。2023年3月期の決算発表は2023年5月に行われ、四半期決算も公表されています。次回の決算発表は2024年5月を予定しています。
主な事業
大東港運株式会社は、輸出入貨物の取扱い、鉄鋼物流事業、港湾荷役事業などを手掛ける総合物流企業です。主力の輸出入貨物取扱事業では、農・畜・水産物や食品、日用品などの輸入業務に強みを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益12,345,487千円と前年同期比6.2%減となりました。一方、経常利益は726,060千円で同30.5%の減益となりました。経常利益率は5.9%と、前年同期の7.9%から低下しています。
売上・利益の推移
大東港運の2023年3月期通期業績は、売上高17,130,163千円、経常利益796,181千円でした。前年同期比で売上は3.0%増加、経常利益は24.1%の減益となりました。直近3年間の業績は堅調に推移しており、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が14,238,405千円と前期末比1.7%増加しています。一方で、負債は5,330,282千円と3.7%減少し、純資産は8,908,122千円と3.7%増加しました。自己資本比率は61.4%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,067,980千円と前期末比3.5%増加しています。一方で、関税等立替金が1,598,088千円と8.5%減少しました。
負債の部
負債の部では、未払法人税等が6,339千円と前期末比97.0%減少しました。また、賞与引当金が163,046千円と46.4%減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が6,894,254千円と前期末比3.4%増加しました。また、その他有価証券評価差額金が317,940千円と36.9%増加しています。
ROAとROE
大東港運のROA(総資産利益率)は、前期の5.6%から当第3四半期は5.1%と低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、前期の9.0%から7.5%へと減少しました。これは、営業利益の減少と自己資本の増加によるものです。今後は、収益力の向上とともに資本効率の改善にも取り組む必要があります。
キャッシュフロー
2023年3月期の営業キャッシュフローは1,150,213千円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュフローは△118,486千円の支出、財務活動によるキャッシュフローは△355,747千円の支出となりました。全体としては、現金及び現金同等物が104,100千円増加し、期末残高は3,067,980千円となっています。
配当の支払額
大東港運は、2023年5月に1株当たり20円、2023年12月に10円の配当を実施しました。これにより、年間配当金は30円となっています。株主還元の方針は堅持しつつ、事業投資や財務の健全性など、バランスの取れた資本政策を行っています。
今後の展望
大東港運は、第8次中期経営計画の初年度を迎えており、「サステナブルを目指して」をテーマに各種施策に取り組んでいます。今後は、食品物流や鉄鋼物流の強化に加え、DX推進やESG経営の強化にも注力していく方針です。これにより、持続可能な成長と企業価値の向上につなげていきます。
編集部のまとめ
大東港運株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、営業収益が減少したものの、経常利益と四半期純利益は一定の水準を確保しました。食品物流や鉄鋼物流の取り扱いに強みを持つ大東港運ですが、外部環境の変化に応じた収益改善が課題となっています。今後は、DXの推進やESG経営の強化など、中長期的な成長に向けた取り組みにも期待が高まります。
大東港運株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大東港運株式会社は3月末日を決算期末としています。2023年3月期の決算は2023年5月に発表され、1株当たり年間30円の配当が行われました。次回の決算発表は2024年5月を予定しています。今後も安定した収益基盤と財務体質を維持しながら、事業の成長と株主還元のバランスを取っていくことが期待されます。