高砂香料工業株式会社の第3四半期決算報告書が公開されました売上高が前年比4.9%増加と好調な結果となりました。
企業情報
企業名: 高砂香料工業株式会社
証券コード: E00993
決算期: 2023年3月期
高砂香料工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
高砂香料工業株式会社は3月31日を決算期末としており、1年ごとの通期決算に加え、第1四半期、第2四半期、第3四半期の四半期決算を行っています。
主な事業
高砂香料工業株式会社は香料の製造・販売を主な事業としています。フレーバー事業、フレグランス事業、アロマイングリディエンツ事業、ファインケミカル事業の4つの事業セグメントを展開しており、幅広い用途の香料を提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は148,572百万円と前年同期比4.9%増加しました。一方で、原料高騰の影響もあり、営業利益は2,609百万円と前年同期比53.1%減少しました。
売上・利益の推移
過去3年の実績を見ると、売上高は増加傾向にあります。しかし、利益面では原材料価格の高騰などの影響で減少傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は230,124百万円で、前連結会計年度末に比べ18,045百万円増加しました。負債は98,845百万円、純資産は131,279百万円となっています。
資産の部
流動資産は130,872百万円で、前連結会計年度末に比べ13,769百万円増加しました。主な増加要因は受取手形及び売掛金の増加10,614百万円です。固定資産は99,252百万円で、前連結会計年度末に比べ4,276百万円増加しました。
負債の部
流動負債は68,316百万円で、前連結会計年度末に比べ7,121百万円増加しました。主な増加要因は支払手形及び買掛金の増加3,116百万円、短期借入金の増加3,116百万円です。固定負債は30,528百万円で、前連結会計年度末に比べ1,597百万円増加しました。
純資産の部
純資産は131,279百万円で、前連結会計年度末に比べ9,325百万円増加しました。主な増加要因は為替換算調整勘定の増加7,609百万円、利益剰余金の増加1,686百万円です。
ROAとROE
ROAは前年同期の5.3%から2.9%へと低下しました。これは主に営業利益の減少が影響しています。一方でROEは前年同期の5.3%から2.6%へと低下しています。自己資本の効率化が課題となっています。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。
配当の支払額
2023年6月期の中間配当は1株当たり35円、期末配当は1株当たり45円の予定となっています。前期実績と合わせると1株当たりの年間配当額は80円となる見込みです。
今後の展望
今後の見通しとしては、世界経済の減速懸念から不確定要素もありますが、中国や東南アジアなどの成長市場での拡大と欧米での底堅い需要を背景に、売上高の増加が見込まれます。一方で原材料価格高騰の影響は続くと見られるため、収益性の改善に向けた取り組みが重要となります。
編集部のまとめ
高砂香料工業は、世界的な香料メーカーとしての地位を確立しています。中期的な視点では、グローバルでの事業展開と新製品開発を強化し、持続的な成長を目指しています。短期的な課題としては原料価格高騰への対応が重要となっています。長期的には、環境対応やイノベーション投資など、企業価値向上に向けた取り組みにも注目が必要でしょう。
高砂香料工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
高砂香料工業株式会社の決算期は3月31日で、年間の通期決算に加えて四半期決算も行っています。また、同社の配当は1株当たり年間80円を見込んでいます。主要な事業はグローバルに展開しており、今後も成長が期待されます。