スターツコーポレーションの2023年12月期第3四半期の決算報告を分析しました。不動産管理事業が好調に推移し、全体の業績も堅調に推移しています。新型コロナ禍の影響から脱し、成長への糸口が見えてきたことがうかがえる決算内容です。今後も顧客ニーズに合わせたサービス提供に注力し、さらなる業績改善が期待できると思います。
企業情報
企業名: スターツコーポレーション株式会社
証券コード: 88500
決算期: 2024年3月期
スターツコーポレーション株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
スターツコーポレーション株式会社は、3月決算の企業です。第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われました。
主な事業
スターツコーポレーション株式会社は、不動産に関する総合サービスを提供しています。主な事業は、建設事業、賃貸仲介事業、売買仲介事業、不動産管理事業、分譲不動産事業などです。また、出版事業やホテル・レジャー事業、高齢者支援・保育事業などにも取り組んでいます。不動産を中心とした多角的な事業展開が特徴です。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高1,634億83百万円、営業利益210億68百万円と、前年同期に比べて売上高は2.6%減少したものの、営業利益は3.2%増加しました。不動産管理事業の好調な推移などにより、営業利益率は12.9%と、前年同期の12.1%から改善しています。
売上・利益の推移
スターツコーポレーションの売上高は、過去3年間でほぼ横ばいで推移しています。一方、営業利益は年々増加しており、2023年3月期には300億円を超える水準となりました。収益性の改善が進んでいることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が3,089億87百万円となり、前期末から158億87百万円増加しています。これは主に、販売用不動産や有形固定資産の増加によるものです。一方、負債は1,538億35百万円と、前期末から58億21百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が805億45百万円、販売用不動産が57億51百万円、有形固定資産が1,389億11百万円となっています。不動産関連の資産が大半を占めています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が138億66百万円、長期借入金が475億56百万円となっています。有利子負債が483億22百万円と、総資産の15.6%を占めています。
純資産の部
純資産の部では、自己資本が1,551億51百万円で、自己資本比率は49.2%となっています。財務体質は健全に推移しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は直近の2023年3月期に6.9%となり、前期の6.6%から改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も14.1%と、前期の14.0%から微増しています。これらの指標から、収益性と資本効率性が高まっていることがうかがえます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは48億54百万円の収入超過、投資活動によるキャッシュ・フローは153億円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローは52億16百万円の収入超過となりました。手元資金は735億88百万円と、財務体質は健全に推移しています。
配当の支払額
2023年度の年間配当金は1株当たり100円(中間配当50円、期末配当50円)の予定です。前期の407.07円から大幅な増配となっています。配当性向は24.6%と、株主還元にも注力している様子がうかがえます。
今後の展望
今後の事業展開としては、不動産管理事業の伸長や、ホテル事業の拡大などが期待されます。また、脱炭素化への取り組みや、高齢者支援・保育事業の強化にも注力していく方針です。不動産関連のコア事業を中心に、さまざまな成長機会を見出していく方針です。
編集部のまとめ
スターツコーポレーションの2023年12月期第3四半期決算は、不動産管理事業の好調さが目立った内容でした。全体としても堅調な業績を維持しており、今後も安定的な成長が期待できる企業だと言えます。財務体質も健全で、株主還元も強化されるなど、株主に対する意識も高い企業だと評価できます。今後の更なる飛躍に期待したい企業です。
スターツコーポレーション株式会社の決算日や配当についてまとめました。
スターツコーポレーション株式会社は、3月決算の企業で、第3四半期決算は2024年2月9日に発表されました。年間配当金は1株当たり100円(中間配当50円、期末配当50円)の予定で、財務体質が健全なことがうかがえます。今後の業績に期待が高まる企業です。