株式会社Cominixの最新の決算報告書を詳しく分析しましたので、その内容をご紹介します。
この会社は切削工具や耐摩工具、光製品など様々な分野で事業を展開する専門商社で、今期も堅調な業績を維持していました。
企業情報
企業名: 株式会社Cominix
証券コード: 31730
決算期: 2023年3月31日
株式会社Cominixの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Cominixの決算日は3月31日です。
そのため、今回の決算報告は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期実績となります。
主な事業
株式会社Cominixは、切削工具、耐摩工具、光製品、eコマース事業などを展開する専門商社です。
これらの高度な専門性を活かし、お客様の生産性向上に貢献することが同社の強みとなっています。
特に切削工具分野では国内トップクラスの地位を確立しており、幅広い顧客基盤を持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が21,525百万円、営業利益が523百万円、経常利益が599百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が371百万円となりました。
利益率では、営業利益率が2.4%、経常利益率が2.8%、純利益率が1.7%と、前年同期から減少しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で0.2%減と微減となりましたが、経常利益は32.9%減、純利益は38.0%減と大幅に減少しました。
これは、主力の切削工具事業や光製品事業の低迷、中国経済の減速による海外事業の伸び悩みが影響したようです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は19,196百万円で、前期末比で642百万円増加しています。
負債は11,370百万円と111百万円増加し、純資産は7,825百万円と530百万円増加しました。
資産の部
流動資産は15,586百万円で前期末比406百万円増加。
現金及び預金が686百万円増加した一方で、棚卸資産が179百万円減少しています。
固定資産は3,609百万円で前期末比236百万円増加しています。
負債の部
流動負債は8,763百万円で前期末比250百万円増加。
電子記録債務が301百万円増加、短期借入金が273百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金は163百万円減少しています。
固定負債は2,606百万円で前期末比138百万円減少しています。
純資産の部
純資産は7,825百万円で前期末比530百万円増加しました。
利益剰余金が131百万円増加、為替換算調整勘定が201百万円増加、その他有価証券評価差額金が193百万円増加しています。
ROAとROE
ROAは4.1%、ROEは6.1%となっています。
前期と比べると減少傾向にありますが、それでも一定の収益性を維持できています。
今後は、事業構造改革を進めることで収益性の向上を目指していく方針のようです。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、財務体質の安定性は保たれていると言えるでしょう。
また、事業活動を支えるための適切な手元流動性は確保されていると推察できます。
配当の支払額
株式会社Cominixは、株主還元の一環として配当を実施しています。
当第3四半期では、2023年6月に20円、2023年12月に15円の配当を行っています。
今後の展望
同社は「真の生産性向上に貢献する高度専門商社への変革」を目指しており、EV業界の開拓や切削工具分野の「ものづくりの専門商社」への転換など、新たな取り組みにも注力しています。
短期的には中国経済減速の影響が残るものの、中長期的には成長が期待できる分野への投資を進め、収益力の向上を図っていくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社Cominixは、切削工具や光製品などの専門分野で強みを発揮し、顧客の生産性向上に貢献してきた会社です。
今期の業績は中国経済の減速の影響を受けたものの、事業構造改革に取り組むことで、中長期的な成長が期待できます。
株主還元面でも安定的な配当を継続しており、投資家にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。
株式会社Cominixの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Cominixの決算日は3月31日で、今回の決算報告は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期実績となります。
また、同社は株主還元の一環として配当を実施しており、当期は2023年6月に20円、2023年12月に15円の配当を行っています。