無借金経営と精密技術で挑む総合ものづくり企業ハマダ

コラム
スポンサーリンク

掲載内容は投資判断の参考情報であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任で行ってください。
情報の正確性には配慮しておりますが、完全性や将来の結果を保証するものではありません。
詳細は各企業の公式開示資料などをご確認ください。

スポンサーリンク

企業概要と歴史

株式会社ハマダは、1906年に創業した日本を代表する建設企業です。当初は港湾運送業としてスタートしましたが、その後、多岐にわたる建設・物流分野へ事業を拡大してきました。現在では、兵庫県姫路市網干区に本社を構え、広島にも拠点を持つ総合企業として、日本のものづくりを支える重要な役割を担っています。

同社の経営理念は「世界を発振させる者創り、物創り」であり、「繊細な感性で、大胆な行動力」を行動指針としています。この理念のもと、120年近くにわたって日本の産業発展に貢献し続けています。

主要事業の展開

プラント事業部

ハマダのプラント事業部は、化学プラント設備のトータルケア事業を展開しています。圧力容器、熱交換器、加熱炉、水処理設備などの設計から製造、輸送、据付、配管工事、そして保全工事まで、一貫した対応が可能です。石油化学プラントを主体に、化学機械装置の設計・製作を行い、機器据付工事や配管工事からプラント保全工事までのトータルケアサービスを提供しています。

同事業部の強みは、設計から保全までの一貫対応にあります。長年の経験と技術力を活かし、各種プラント設備の最適なソリューションを提供することで、クライアントの信頼を獲得しています。

土木建築事業部

開発事業部の建設グループは、地域密着型の総合建設サービスを提供しています。公共施設や商業施設、インフラ整備など多岐にわたる建築プロジェクトを手掛け、施工から維持管理まで一貫した対応が可能です。土木・建築工事を中心にあらゆる公共工事を請負い、地域社会の発展に貢献しています。

物流事業部

開発事業部の物流グループは、効率と安全を追求する総合的な物流サービスを提供しています。運輸部門、倉庫部門、民間車検工場を有し、生産請負、出荷、倉庫、運送といった物流業務をトータルに行う多角化企業として機能しています。

自動車部品事業の技術力

ハマダには、自動車部品の精密機械加工を中心とした事業も存在します。1953年に設立されたこの部門は、自動車量産部品の精密機械加工を専門としており、月産1,000~150,000台という大規模な生産実績を有しています。

同部門が扱う素材は多岐にわたり、鉄鋳物、鍛造、アルミ鋳物、鋼材、ステンレス、セラミックスなど、様々な材料に対応しています。加工対象となる部位も、エンジン、ミッション、ブレーキ、車軸、バッテリー、モーターケースなど、自動車の重要な部品ばかりです。

特に注目すべき技術は球面加工です。半球や棒付き球など、形状の一部が球製品の加工が得意で、真球度1μ、面粗度Ra0.02という高精度まで対応可能です。この技術は、自動車分野での需要に合わせて「球削り専用機」を製造・販売していた経験から生まれたもので、後に医療分野への展開へとつながっています。

医療機器事業への展開

自動車部品事業で培った金属加工技術を応用し、医療機器の製造や開発も行っています。人工股関節や膝関節などの医療用部材、手術道具の製造販売を展開しており、医療業界への進出を実現しています。

同社は医療機器製造業および第二種医療機器製造販売業の認定を取得しており、ISO 13485などの国際規格にも対応しています。自社開発医療機器として、大腸癌の腹腔鏡手術用の鉗子「HMD-クリップアプライヤ」を開発し、クリップを適切な位置に留置する機構を実現しました。この製品は第17回ひろしまグッドデザイン賞の奨励賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

経営の安定性と特徴

ハマダの経営状況は非常に安定しており、建設業者の中で全国1位の経常利益率を維持しています。また、無借金経営による安定した経営状態と、離職率が低いことが特徴です。2024年5月期の売上高は160億8,900万円に達しており、継続的な成長を遂行しています。

同社の資本金は5,502万円で、従業員数は311名(2024年)です。複数の事業領域にわたる多角化経営により、経済変動への耐性を持つ企業体質を構築しています。

技術力と生産体制

ハマダの強みは、「幅広い事業」と「高い総合技術力」にあります。自動車部品事業では、切削・研磨などの機械加工において、精度とともにスピード・生産量への対応力が求められます。同社はこれらの要求に応えるため、工程内の搬送にロボットを導入し、可能な限り自社内で自動化設備を構築しています。

さらに、細かな製品仕様の変更に対応するため、「治具」の社内製作体制まで確立しており、加工・機械・システムと様々な分野に及ぶ社内技術の蓄積が大きな強みになっています。設備手配から治具設計、自動搬送まで、ワンストップサービスが可能な体制を整えています。

品質管理と認定資格

ハマダは、品質管理に関して複数の国際規格認定を取得しています。ISO 9001(品質マネジメントシステム)ISO 14001(環境マネジメントシステム)、そして医療機器製造に関連するISO 13485などの認定を有しており、国際的な品質基準を満たす企業として認識されています。

自動車部品事業では、厳しい寸法精度管理と共にフレキシブルな生産対応が求められます。同社はこれらの要求に対応するため、継続的な品質改善と技術開発を実施しており、クライアントからの信頼を獲得しています。

企業文化と人材育成

ハマダは、挑戦を重んじ、社員の成長を支える社風が特徴です。学歴に関係なく若手の登用を積極的に行い、実力主義の環境が整っています。社員の意見を尊重し、個々の能力を最大限に引き出す組織文化を構築しており、これが低い離職率につながっています。

同社では、文理問わず活躍できるフィールドがあり、多様なキャリアパスが用意されています。ものづくりの現場を極め、社会に貢献できるやりがいを手にすることができる企業として、多くの人材を惹きつけています。

社会への貢献と今後の展開

ハマダは、社会・環境の変化に対応し、絶えず変革・革新を続けながら、ものづくりを通して社会に貢献することを目指しています。自動車部品事業で培った技術を医療分野に応用するなど、既存技術の新たな活用方法を探索し続けています。

プラント事業では、化学プラント設備のトータルケアを通じて、日本の産業基盤を支えています。土木建築事業では、公共施設やインフラ整備を通じて、地域社会の発展に貢献しています。物流事業では、効率的で安全な物流サービスを提供することで、日本経済の円滑な運営を支援しています。

新たな可能性のタネは尽きないという姿勢のもと、同社は継続的に事業領域を拡大し、日本のものづくりを支える総合企業として、その役割を果たし続けています。

まとめ

株式会社ハマダは、1906年の創業以来、120年近くにわたって日本の産業発展に貢献してきた総合企業です。プラント事業、土木建築事業、物流事業、自動車部品事業、医療機器事業など、多岐にわたる事業領域で高い技術力を発揮しており、建設業者の中で全国1位の経常利益率を維持する安定した経営を実現しています。自動車部品事業で培った精密加工技術を医療分野に応用するなど、既存技術の新たな活用方法を探索し続ける姿勢が、同社の競争力の源泉となっています。社員の成長を支える企業文化と、継続的な技術革新により、ハマダは今後も日本のものづくりを支える重要な企業として、その役割を果たし続けるでしょう。

無借金経営と精密技術で挑む総合ものづくり企業ハマダをまとめました

株式会社ハマダは、120年近い歴史を持つ日本を代表する総合企業として、プラント事業、土木建築事業、物流事業、自動車部品事業、医療機器事業など、多様な事業領域で高い技術力を発揮しています。建設業者の中で全国1位の経常利益率を維持し、無借金経営による安定した経営状態を実現しており、社員の成長を支える企業文化を構築しています。自動車部品事業で培った精密加工技術を医療分野に応用するなど、既存技術の新たな活用方法を探索し続ける姿勢により、同社は日本のものづくりを支える重要な企業として、今後も継続的な成長と社会への貢献を実現していくでしょう。

タイトルとURLをコピーしました