企業の農業事業展開
精密金属部品製造を主業とする企業が、農業分野への事業拡大を進めています。この企業のアグリ事業部は、複数地域での農産物生産に取り組んでいます。2018年より沖縄県宮古島市でトマト栽培を開始し、同時期に広島県神石郡ではイチゴ栽培をスタートさせました。これらの事業展開により、製造業とは異なる農業分野での新たなビジネスモデルを構築しています。
広島県での農業事業では、約3,000平方メートルの土地を活用して育苗から栽培、出荷までの一連の業務を行っています。沖縄県での事業でも、約7,000平方メートルの荒地を開拓し、本格的なビニールハウス施設を整備しました。これらの施設整備には、移住してきた従業員が中心となって取り組み、ゼロからの開拓を実現させています。
神石イチゴファームと「神の苺」
広島県神石郡神石高原町に位置する「神石イチゴファーム」は、アグリ事業部が管理する農園です。ここで栽培されるイチゴは「神の苺」というブランド名で展開されており、地域の特性を活かした商品開発が行われています。
現在栽培されている品種は紅ほっぺで、この品種は甘みと酸味のバランスが特徴的です。濃厚な味わいを持ちながら、サイズが大きいものでも中に「す」が出来にくいという特性があり、品質管理の面でも優れた選択となっています。
神奈川県での観光農園事業
企業の農業事業は、生産だけに留まりません。神奈川県厚木市では、観光農園としての新しい事業形態を展開しています。2021年12月にオープンしたアグリ農縁・苺一縁は、いちご狩り体験を提供する施設として運営されています。
この施設は、単なる農産物の生産地ではなく、消費者が直接農業体験を楽しめる場所として設計されています。新しい施設であるため、最新の設備と清潔な環境が整備されており、訪問者にとって快適な体験環境が提供されています。
苺一縁の施設と特徴
苺一縁は神奈川県厚木市三田に位置し、複数のいちごハウスを備えています。1号館と2号館の2つのハウスがあり、それぞれで異なる品種のイチゴを栽培しています。施設内には売店も併設されており、新鮮な野菜などの販売も行われています。
駐車場は30台分の収容能力があり、2時間まで無料で利用できます。公共交通機関でのアクセスも考慮されており、本厚木駅からバスでのアクセスが可能です。バスの場合、「睦合東中学校入口」停留所から徒歩5分の距離にあります。車でのアクセスも便利で、東名高速厚木インターから約6km、厚木PAスマートICからは約10分の距離です。
栽培されるイチゴの品種
苺一縁では、全5種類のイチゴが栽培されています。それぞれの品種は異なる特性を持ち、訪問者は複数の味わいを体験することができます。
章姫は、甘さが特徴的な品種です。かおり野は香りが豊かで、イチゴの香りを強く感じたい方に適しています。紅ほっぺは、甘みと酸味のバランスが取れた品種で、濃厚な味わいが特徴です。よつぼしは、みずみずしさが特徴的で、爽やかな食感を楽しめます。恋みのりは、甘酸っぱい味わいが特徴的な品種です。
これらの品種は、時期によって取り扱いが異なります。訪問時期によって、すべての品種が揃っていない場合もあるため、事前に確認することが推奨されています。
いちご狩り体験の詳細
苺一縁でのいちご狩り体験は、30分間の食べ放題形式で提供されています。営業時間は9時から15時までで、複数の時間帯での受け付けが行われています。具体的には、9時、10時、11時、13時、14時、15時の6つの時間帯が設定されており、事前予約制となっています。
料金は時期によって異なります。12月ごろからの料金は、中学生以上の大人が2,600円、未就学児(3歳以上)と小学生、シニア(65歳以上)が2,200円、2歳以下は無料です。コンデンスミルクは別途有料で、1本300円となっています。ただし、持ち込みも可能なため、自分で用意したミルクを使用することもできます。
いちご狩り用のトレーが用意されており、ヘタとミルク入れが備え付けられています。これにより、訪問者は快適にいちご狩りを楽しむことができます。
営業日と予約方法
苺一縁の営業日は、火曜日、水曜日、木曜日、土曜日、日曜日、祝日となっています。月曜日と金曜日は定休日ですが、これらが祝日の場合は営業し、翌日が休業となります。
いちご狩りの予約は、事前予約制で受け付けられています。予約は公式ホームページまたは旅行予約サイトを通じて行うことができます。電話やメールでの予約は受け付けていないため、オンラインでの予約が必須となります。キャンセルの場合は、いちご狩り体験日の前日までに手続きを行う必要があります。
受付時間の10分前までに売店に到着することが求められています。到着後、ハウス内でいちご狩りの簡単な案内を受けてから、30分間の体験が開始されます。
施設内の環境と設備
苺一縁の施設は、新しく建設されたため、最新の設備と清潔な環境が整備されています。ハウス内には小さな水道の手洗い場が設置されており、その近くにはミルク、個包装のお手拭き、アルコール消毒液が配置されています。ミルクは使い放題で提供されているため、衛生面での配慮が行き届いています。
温室内の温度は、天気が良い日には25℃前後まで上昇することがあります。そのため、訪問時には体温調節が可能な服装を選ぶことが推奨されています。半袖と長袖の両方を用意するなど、温度変化に対応できる準備が有効です。
施設内には、かわいいイチゴのフォトスポットも設置されており、訪問の思い出を写真に収めることができます。
売店での販売
苺一縁の売店では、いちご狩り体験だけでなく、新鮮な野菜などの販売も行われています。売店の営業時間は9時から15時までで、在庫がなくなり次第終了となります。地元で栽培された新鮮な農産物を購入することができ、訪問者は農園での体験と合わせて、地域の農産物を持ち帰ることができます。
訪問者の評価と体験
苺一縁を訪問した方からは、肯定的な評価が寄せられています。受付スタッフの丁寧な対応から始まり、清潔に整備されたハウス内で、多くの美味しいイチゴを楽しむことができたという感想が聞かれます。訪問者の中には、翌年も訪問したいと考える方も多く、リピーターの獲得に成功しています。
いちご狩り体験では、5種類の品種を食べ比べることができます。甘いもの、甘酸っぱいもの、みずみずしいものなど、それぞれが異なる美味しさを持っており、多様な味わいを堪能できるという評価が得られています。
営業シーズンと時期
苺一縁のいちご狩りは、1月から5月の期間に営業される予定となっています。この時期は、イチゴの旬の季節であり、最も美味しいイチゴを楽しむことができます。2024年から2025年のシーズンでは、いちご狩りがスタートしており、現在も営業が続いています。
季節によって栽培されている品種が異なるため、訪問時期によって異なる品種を体験することができます。複数回の訪問により、すべての品種を制覇することも可能です。
企業の農業事業の意義
製造業を主業とする企業が農業事業に参入することは、事業の多角化を示しています。生産地での農産物栽培から、観光農園での体験提供まで、農業分野における包括的なビジネス展開が行われています。
広島県での生産事業と神奈川県での観光事業という、異なるアプローチにより、農業分野での複数の価値提供が実現されています。これにより、農産物の生産者としての役割と、消費者に農業体験を提供する事業者としての役割の両方を果たしています。
アクセスと利便性
苺一縁は、神奈川県厚木市という都市部に近い立地にあります。東名高速厚木インターからのアクセスが良好であり、首都圏からの訪問が容易です。駐車場の無料時間が2時間設定されているため、いちご狩り体験と売店での買い物を合わせても、駐車料金の心配なく利用できます。
公共交通機関でのアクセスも考慮されており、本厚木駅からのバスルートが確保されています。車を持たない訪問者でも、公共交通機関を利用して施設に到達することが可能です。
まとめ
アグリ農縁・苺一縁は、企業の農業事業展開の一環として、神奈川県厚木市で運営されている観光農園です。2021年12月のオープン以来、最新の設備と清潔な環境を備えた施設として、多くの訪問者に利用されています。全5種類のイチゴを栽培し、30分間の食べ放題形式でいちご狩り体験を提供しています。営業は1月から5月の期間で、火曜日から日曜日と祝日に営業されており、事前予約制で利用できます。売店での農産物販売も行われており、体験と購入を組み合わせた訪問が可能です。
製造業から農業へ、苺一縁が拓く新しい観光農園をまとめました
株式会社のアグリ事業部による農業事業展開は、広島県での生産事業と神奈川県での観光事業という、2つの異なるアプローチで構成されています。苺一縁は、この事業展開の中心的な施設として、消費者に直接農業体験を提供する重要な役割を担っています。新しい施設、充実した設備、丁寧なサービスにより、訪問者に満足度の高い体験を提供しており、農業分野における新しいビジネスモデルの実例となっています。














