株式会社ODKソリューションズの決算報告が公開されましたね。同社は情報システム会社として、様々なITサービスを提供している企業です。今期の業績は前年同期比で売上が3.4%増加し、利益率の改善も見られました。売上・利益の推移も良好で、四半期連結貸借対照表の財務状況も安定しています。ROAやROEの指標も改善傾向にあり、同社の経営は堅調といえそうです。今後もITニーズの高まりに合わせて、顧客サービスの強化とグループシナジーの創出に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ODKソリューションズ
証券コード: 38390
決算期: 3月31日
株式会社ODKソリューションズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ODKソリューションズの決算日は3月31日です。つまり、毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間が決算期間になります。第3四半期の決算発表は通常2月頃に行われます。
主な事業
株式会社ODKソリューションズは、情報システムの運用、開発、保守、販売を主な事業としています。大学入試業務をはじめとした教育分野や、金融、医療、製造など幅広い業界のお客様にサービスを提供しています。近年はデータビジネスの強化や、新しいIT技術の活用にも注力しており、成長著しい企業といえます。
今期の業績と利益率は?
今期の同社の業績は、売上高が3,195,074千円と前年同期比で3.4%増加しました。営業損失は308,971千円と前年同期より改善しており、利益率も高まっています。経常損失は277,063千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は213,258千円と、前年同期に比べ大幅に減少しました。第3四半期までは一時的に損失が出ますが、通期では黒字転換が見込まれる見通しです。
売上・利益の推移
同社の売上高は、過去3年間で3,000,000千円前後で推移しています。一方で、経常損益と親会社株主に帰属する純利益については、一時的な損失計上もありますが、直近期では改善傾向にあります。人件費や運用コストの適正化、新サービスの販売拡大などにより、通期では黒字化が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額7,660,756千円、負債総額2,069,416千円、純資産総額5,591,340千円となっています。資産は前期末比で877,127千円減少しましたが、自己資本比率は73.0%と高水準を維持しており、財務体質は健全といえます。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金2,341,818千円、売掛金及び契約資産1,582,265千円などです。前期末に比べ、売上債権が減少したことが特徴的です。固定資産も1,524,632千円と安定的に推移しています。
負債の部
負債の主な内訳は、買掛金155,587千円、借入金856,779千円などです。前期末に比べ、借入金が大幅に減少しており、財務の健全性が高まっています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、資本金637,200千円、資本剰余金695,020千円、利益剰余金4,109,423千円などです。前期末に比べ、利益剰余金が減少したものの、自己資本比率は高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は、前年比で改善されています。これは、経常損失の縮小と資産効率の向上によるものと考えられます。一方で、ROE(自己資本利益率)は一時的に低下傾向にありますが、これは主に利益水準の低下を反映したものです。今後は利益率の改善により、ROEも回復していくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少などからプラスの水準にあります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローでは、有形固定資産や無形固定資産への投資があり、全体としてはマイナスの水準となっています。財務活動では、借入金の返済が進んでおり、健全な財務体質が維持されていることがわかります。
配当の支払額
株式会社ODKソリューションズは、年2回の期末配当と中間配当を行っています。直近では、2023年6月に1株5円の期末配当、2023年12月に1株5円の中間配当を実施しています。安定した配当政策を継続しており、株主還元にも注力している企業といえます。
今後の展望
株式会社ODKソリューションズは、中期経営計画において「ODKグループの拡大」を掲げており、M&Aやアライアンスを積極的に推進していく方針です。また、データビジネスの強化やAI技術の活用など、新たな価値創造にも取り組んでいきます。IT需要の高まりを追い風に、今後の業績改善と成長が期待できる企業だと言えでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ODKソリューションズの今期の決算は、前年同期に比べ大幅な業績改善が見られました。売上高の増加と固定費の適正化により、利益水準の上昇につながっています。また、財務体質も健全で、安定した配当政策も継続しており、株主重視の経営姿勢がうかがえます。今後も新サービスの開発やM&Aなどを通じて、さらなる成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社ODKソリューションズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ODKソリューションズの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2月頃に発表されます。また、同社は年2回の配当を実施しており、期末配当と中間配当をそれぞれ1株5円ずつ支払っています。安定した株主還元を継続しており、同社の経営の健全性がうかがえます。