岡谷電機産業株式会社の第3四半期決算報告が発表されました。安定的な業績を維持しており、売上高は113.87億円、営業利益は5.55億円と、前年同期比で減収ながらも増益となっています。安定した収益基盤の構築に向けて、製品の高品質化や生産性向上に取り組んでいるようです。今後の展望にも注目が集まります。
企業情報
企業名: 岡谷電機産業株式会社
証券コード: 69260
決算期: 3月
岡谷電機産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
岡谷電機産業株式会社の決算期は3月です。第3四半期決算の報告は2024年2月9日に行われました。
主な事業
岡谷電機産業株式会社は、コンデンサ製品、ノイズ・サージ対策製品、表示・照明製品、センサ製品などの電子部品を主に製造・販売しています。EMC対策(電磁両立性対策)を軸とした事業展開をしており、幅広い産業分野で同社の製品が活用されています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は113.87億円と前年同期比で86%となりましたが、営業利益は5.55億円と120%の増益となりました。原材料価格やエネルギーコストの上昇、為替変動の影響がある中でも、コスト構造改革の取り組みと製品価格への反映が奏功したようです。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で86%と減収になりましたが、一方で営業利益は120%の増益と好調でした。収益性の改善が進んでいるようです。次期以降も安定的な収益基盤の確立に向けて、新製品の開発やコスト削減などに取り組んでいく方針のようです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期の四半期連結貸借対照表は、前期末に比べ全体として堅調な推移となっています。特に純資産が前期末から7.56億円増加し、89.84億円となったことが特徴的です。
資産の部
資産合計は前期末比3.91億円増加し、171.81億円となりました。現金及び預金の増加と棚卸資産の減少が主な要因です。
負債の部
負債合計は前期末比3.65億円減少し、81.96億円となりました。支払手形及び買掛金の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産合計は前期末比7.56億円増加し、89.84億円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と為替換算調整勘定の増加によるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期比でやや低下傾向にあるものの、4%台後半と引き続き高水準を維持しています。一方、ROEは5%台後半と前年同期から改善しており、収益性と自己資本効率の向上が進んでいるといえます。
キャッシュフロー
当第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されておらず、詳細な情報は開示されていません。ただし、利益の積み上がりと棚卸資産の圧縮により、現金及び預金残高は前期末から9.30億円増加しているようです。
配当の支払額
当第3四半期では、前期末の配当として1株当たり4円の配当を実施しています。株主還元にも積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。
今後の展望
電子部品市場の在庫調整局面にあるなか、収益構造の改善に向けた取り組みを続けていく方針のようです。新製品の開発や生産体制の強化、コスト削減などに注力し、今後の成長につなげていきたいとしています。
編集部のまとめ
岡谷電機産業は、EMC対策を軸とした事業展開を続け、安定的な収益基盤の確立に取り組んでいます。当第3四半期の業績では減収ながらも増益を確保するなど、収益性の改善が進んでいる様子がうかがえます。今後も新製品開発や生産性向上などに注力し、さらなる成長に期待が高まります。
岡谷電機産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
岡谷電機産業株式会社の決算期は3月で、第3四半期決算は2024年2月9日に発表されました。配当は1株当たり4円が支払われており、株主還元にも積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。今後の業績動向と成長戦略に注目が集まります。