企業概要と事業内容
新日本製薬株式会社は、化粧品、健康食品、医薬品の企画および通信販売・卸売販売を手がける企業です。1992年3月に設立され、福岡県福岡市に本社を置きながら、東京にもオフィスを構えています。資本金は41億5,800万円で、473名の従業員を擁しており、継続的な事業展開を進めています。
同社の事業展開は、通信販売を中心とした直接顧客接点の構築に特徴があります。約630万人の顧客データベースを保有しており、このデータを活用したマーケティング戦略が経営の重要な柱となっています。また、ドラッグストアや海外市場への販路拡大にも注力しており、多角的な販売チャネルの構築を進めています。
主力ブランドと製品ラインアップ
同社の代表的なブランドとして、「PERFECT ONE(パーフェクトワン)」が挙げられます。このオールインワンスキンケア製品は、国内市場で7年連続No.1の売上を達成しており、同社の経営を支える中核ブランドとなっています。電子商取引(EC)チャネルでの新規顧客獲得も順調に推移しており、デジタル販売の強化が進められています。
「PERFECT ONE」シリーズの拡充も進んでおり、「PERFECT ONE FOCUS」は前年比で2.2%の成長を記録しています。さらに、クレンジングバームオイルなどの新製品も投入され、既存顧客の満足度向上と新規層への訴求が図られています。
ヘルスケア分野では、「Wの健康青汁」が機能性表示食品青汁市場でNo.1のシェアを確立しており、健康志向の消費者ニーズに応える製品として成長しています。また、「Slimore Coffee(スリモアコーヒー)」は主力商品へと成長し、新規顧客獲得効率が良好に推移しているとされています。
最新の業績動向
2026年9月期第1四半期の業績では、売上高が前年同期比1.7%増の106億4,500万円を記録しました。営業利益は0.7%減の15億1,800万円、経常利益は0.9%減の15億4,000万円となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.4%増の10億6,100万円と、最終的には増益となっています。
カテゴリー別の動向を見ると、化粧品部門の売上高は6.6%減の81億5,900万円となりました。これは「スーパーモイスチャージェル」のテストマーケティング進捗が遅延したことが影響しています。一方、ヘルスケアカテゴリーは43.1%増の24億8,600万円と大幅な成長を遂行しており、「Slimore Coffee」の新規顧客獲得効率の良好な推移を背景に、投資が拡大されています。
通期業績予想については、売上高9.4%増の450億円、営業利益4.6%増の50億円、経常利益2.9%増の50億2,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益33.1%増の34億円と、当初の予想を据え置いています。
研究開発と製品革新
同社は研究開発への投資を積極的に進めており、独自技術の開発に注力しています。最近では、世界初となる特許取得を含む4種の独自コラーゲンを開発し、毛穴目立ちへのアプローチに関する新たな知見を得ています。
また、AI技術の活用も進められており、通話データの解析を自動化することで、顧客の声(VOC)を起点とした満足度向上と研究開発の強化が図られています。このようなデータドリブンなアプローチにより、製品開発の精度向上が期待されています。
市場評価と受賞実績
同社の製品は市場で高い評価を受けており、複数の受賞実績があります。「パーフェクトワンフォーカス」公式ショップは、2022年、2024年に続き、2025年にも最優秀賞を受賞するなど、継続的な顧客満足度の向上が認識されています。
また、「パーフェクトワン」のクリアクレンジングバームオイルは、複数の美容関連メディアで高い評価を獲得しており、製品品質への信頼が構築されています。
顧客基盤と販売戦略
同社の強みの一つは、約630万人の顧客データベースを保有していることです。このデータを活用したターゲティングマーケティングにより、効率的な新規顧客獲得と既存顧客の維持が実現されています。
販売チャネルの多角化も進められており、従来の通信販売に加えて、ドラッグストアでの販売拡大や、海外市場への進出が検討されています。特に米国市場への展開は、中長期的な成長戦略の重要な要素として位置づけられています。
ヘルスケア事業の成長
ヘルスケア分野は同社の成長エンジンとなっており、ヘルスケアブランド全体で前年比23.9%の成長を記録しています。「Wの健康青汁」の機能性表示食品市場でのNo.1シェア確立は、消費者の健康志向への対応が成功していることを示しています。
「Slimore Coffee」の成長も注目されており、新規顧客獲得効率が良好に推移していることから、今後の投資拡大が予定されています。このように、ヘルスケア領域での製品ポートフォリオの充実が、企業全体の安定的な成長を支えています。
今後の展開と中長期戦略
同社は、育成ブランドとドラッグストアや海外市場への投資拡大を通じて、中長期的な安定成長を目指しています。既存の強力なブランドを基盤としながら、新規製品の開発と販売チャネルの拡大により、事業規模の拡大を図る方針です。
特に、AI技術の活用による顧客満足度の向上や、研究開発による製品革新は、競争力強化の重要な施策として位置づけられています。また、従業員に対する株式報酬制度の導入など、人材確保と組織活性化にも注力が見られます。
まとめ
新日本製薬株式会社は、オールインワンスキンケア製品の「PERFECT ONE」を中心とした化粧品事業と、急速に成長するヘルスケア事業を両輪とする企業です。約630万人の顧客データベースを活用したマーケティング戦略、継続的な研究開発投資、そして多角的な販売チャネルの構築により、安定的な事業展開を進めています。2026年9月期第1四半期の業績では、ヘルスケアカテゴリーが43.1%の大幅増収を記録するなど、事業の多角化が成果を上げています。今後は、育成ブランドの成長、ドラッグストアや海外市場への展開、そしてAI技術を活用した顧客満足度向上により、中長期的な安定成長を目指しています。
パーフェクトワンとヘルスケアが牽引する新日本製薬の戦略をまとめました
新日本製薬株式会社は、1992年の設立以来、化粧品、健康食品、医薬品の企画・販売を通じて、消費者の生活向上に貢献してきた企業です。国内売上No.1のオールインワンスキンケア製品「PERFECT ONE」をはじめとする多くのブランドを展開し、約630万人の顧客基盤を構築しています。最新の業績では、ヘルスケア事業の成長が顕著であり、「Wの健康青汁」や「Slimore Coffee」などの製品が市場で高い評価を受けています。AI技術の活用や研究開発への投資を通じて、製品品質の向上と顧客満足度の向上に取り組んでおり、ドラッグストアや海外市場への販売チャネル拡大により、中長期的な安定成長を目指しています。














