セコムとはどのような企業か
セコム株式会社は、東京証券取引所プライム市場に上場する大手セキュリティ企業です。証券コードは9735で、資本金は664億円となっています。同社は「あらゆる不安のない社会の実現」を経営理念として掲げ、社会インフラの構築に取り組んでいます。
セコムグループの規模は非常に大きく、連結売上高は1兆1999億4200万円(2025年3月期)に達しており、連結従業員数は71,392名です。単体での売上高は4168億6200万円で、単体従業員数は15,672名となっています。このように、セコムは日本を代表する大規模企業の一つとして位置付けられています。
最新の業績動向
セコムは2026年2月13日に、2026年3月期第3四半期(4月から12月)の決算を発表しました。この発表により、企業の現在の経営状況が明らかになっています。
第3四半期累計の連結経常利益は1277億円となり、通期計画の1687億円に対する進捗率は75.7%に達しました。この進捗率は、過去5年間の平均である73.3%を上回っており、計画に対して順調に推移していることが示されています。
直近3ヵ月間である10月から12月期の実績に注目すると、連結経常利益は487億円となり、前年同期比で6.4%の増加を記録しました。さらに、売上営業利益率は前年同期の13.5%から13.7%に上昇しており、利益率の改善傾向が見られます。
2026年3月期通期の連結営業利益については、1500億円の黒字になる見込みが発表されており、会社側は当初の計画を据え置いています。これは、セコムが安定した経営基盤を維持していることを示唆しています。
セキュリティサービスの進化と新しい取り組み
セコムは単なる既存事業の維持に留まらず、セキュリティサービスの進化に積極的に取り組んでいます。その一環として、「SECOMアクセラレーションプログラム2026」という共創プログラムを展開しています。
このプログラムは、セコムのソリューションを活用して新しい体験の創出を目指すもので、2025年12月17日より募集が開始されました。「セキュリティサービスのアップデート」をテーマに、社内外のアセットを組み合わせて新たな価値の創造を目指しています。
プログラムの特徴として、プロアクティブ型セキュリティの推進が挙げられます。予知予測や予兆検知など先進的なセキュリティ手法を導入することで、従来の受動的なセキュリティから能動的なセキュリティへの転換を目指しています。
また、地方に着目した「地方部におけるサステナブルなセキュリティ」の実現も重要な目標となっています。これにより、日本全体のセキュリティサービスを一段階上のステージへ引き上げることを目指しており、採択された企業には賞金も提供される仕組みになっています。
人材採用と福利厚生の充実
セコムは人材確保と従業員の待遇改善に力を入れています。2026年卒の新卒採用では、新たにコーポレートコースが誕生し、セコムグループ全体の経営を担う人材の育成に注力しています。
給与面では、4年連続の給与ベースアップを実施しており、従業員の処遇改善に継続的に取り組んでいます。さらに、奨学金返還支援制度も開始されており、若手人材の採用と育成に対する企業の姿勢が伺えます。
これらの施策は、セコムが長期的な企業成長のために人材投資を重視していることを示しており、組織の活性化と競争力強化に向けた戦略的な取り組みと言えます。
グローバル展開の強化
セコムは国内市場だけでなく、グローバル市場への展開も積極的に進めています。その一例として、グローバルセキュリティSI企業であるAVTEL社を完全子会社化しました。
この買収により、グローバル企業のニーズに対応する体制が強化されています。国際的なセキュリティ需要の高まりに対応し、セコムのサービスを世界規模で展開するための基盤が整備されつつあります。
株式市場での位置付け
セコムの株式は東京証券取引所プライム市場に上場しており、機関投資家から個人投資家まで幅広い層に保有されています。売買単位は100株となっており、株式市場における流動性も確保されています。
企業の経営状況や業績に関する情報は、定期的に決算短信や決算説明資料として公開されており、投資家向けの情報開示が適切に行われています。これにより、市場参加者が企業の経営状況を正確に把握することが可能になっています。
経営基盤の安定性
セコムの経営基盤は非常に堅牢です。自己資本は1261360百万円(2026年3月期第3四半期)に達しており、財務的な安定性が確保されています。
発行済株式数は466,599,796株となっており、株式市場での流動性も十分に確保されています。また、自己株式の取得と処分を戦略的に実施することで、株主価値の向上に向けた施策も講じられています。
今後の展望
セコムは、既存のセキュリティ事業の強化と新しい価値創造の両立を目指しています。プロアクティブ型セキュリティへの転換、地方部でのサステナブルなセキュリティの実現、グローバル市場への展開など、複数の成長戦略を並行して推進しています。
人材投資の充実、福利厚生の拡充、新しい採用コースの導入など、組織の強化にも注力しており、これらの施策が中長期的な企業成長を支える基盤となると考えられます。
セコムが「あらゆる不安のない社会の実現」という経営理念を実現するためには、技術革新、人材育成、グローバル展開の三つの柱が重要です。これらの領域での継続的な投資と改善が、企業の競争力維持と成長を実現する鍵となるでしょう。
まとめ
セコム株式会社は、東京証券取引所プライム市場に上場する大手セキュリティ企業として、安定した経営基盤と継続的な成長戦略を展開しています。2026年3月期第3四半期の業績は計画に対して順調に推移しており、利益率の改善も見られています。セキュリティサービスのアップデート、グローバル展開の強化、人材投資の充実など、複数の領域での取り組みが進行中です。これらの施策を通じて、セコムは社会インフラの構築と「あらゆる不安のない社会の実現」という経営理念の実現に向けて、着実に歩を進めています。
セコム株の今:業績好調とプロアクティブ戦略で成長をまとめました
セコムは日本を代表するセキュリティ企業として、安定した経営基盤と革新的な事業展開を両立させています。最新の決算では業績が計画に対して順調に推移しており、セキュリティサービスのアップデート、グローバル市場への展開、人材育成への投資など、多角的な成長戦略が実行されています。プロアクティブ型セキュリティの推進や地方部でのサステナブルなセキュリティの実現といった新しい取り組みを通じて、セコムは社会全体のセキュリティレベルの向上に貢献しようとしています。これらの施策は、企業の長期的な競争力強化と社会への価値提供を実現するための重要な投資であり、セコムの経営姿勢を象徴するものと言えるでしょう。














