この度、ヒーハイスト株式会社(証券コード:E01727)の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は精密機器製造を手掛ける企業で、主力製品の直動機器やユニット製品などの需要回復に向け注力しています。今期は売上高や利益面で一時的な赤字を計上するものの、中長期的な成長に向けた投資を行っており、来期以降の業績に期待がかかっています。
企業情報
企業名: ヒーハイスト株式会社
証券コード: E01727
決算期: 3月期
ヒーハイスト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ヒーハイスト株式会社の決算期は3月期で、通常の決算スケジュールに沿って、通期決算は6月末に、四半期決算は2月末、5月末、8月末、11月末に発表されています。
主な事業
ヒーハイスト株式会社は、精密機器製造を主な事業としています。同社の主力製品は、産業用ロボット、半導体製造装置、工作機械などに使用される直動機器や、これらの製品をユニット化したユニット製品などです。また、これらの製品に使用される精密部品加工も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,769,806千円と前年同期比0.4%減少、営業損失が99,217千円、経常損失が95,492千円、親会社株主に帰属する四半期純損失が69,935千円と赤字を計上しました。
売上・利益の推移
同社の売上高は近年は横ばいで推移しており、利益面では徐々に改善傾向にあります。しかし、当期は主力製品の需要減少や原材料価格高騰などの影響で一時的に赤字に陥っています。中長期的には、製品力強化やコスト削減に取り組むことで、売上と収益性の向上を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は5,712,594千円で、前連結会計年度末より565,993千円増加しました。一方、負債は2,539,610千円と622,921千円の増加、純資産は3,172,983千円と56,928千円の減少となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,004,593千円と140,130千円の増加、建物及び構築物が643,249千円と158,602千円の増加、リース資産が277,341千円と194,223千円の増加となっています。
負債の部
負債の部では、長期借入金(1年内返済予定含む)が1,116,022千円と345,241千円の増加、リース債務(短期リース債務含む)が282,701千円と198,754千円の増加となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,720,638千円と76,171千円の減少となっています。自己資本比率は55.5%と前期末より7.3ポイント低下しました。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは前年同期比3.8ポイント低下の-5.5%、ROEは前年同期比4.7ポイント低下の-7.0%となりました。これは主に当期計上された赤字の影響によるものです。
中長期的には、設備投資による生産能力の向上や、原材料価格高騰の収束などを背景に、ROAやROEの改善が期待されています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは△124,750千円の支出超過、投資活動によるキャッシュ・フローは△281,501千円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローは574,382千円の収入超過となりました。
これは主に設備投資や借入金の増加によるものです。
配当の支払額
当期の期末配当は1株当たり1.00円、年間配当は1株当たり1.00円を予定しています。この水準は前期と同額となっており、業績回復に向けた取り組みを優先しているものと考えられます。
今後の展望
ヒーハイスト株式会社は中期経営計画「Hephaist Vision65」に基づき、「スマート生産」「稼働率の平準化」「直動機器の製品力強化」「精密部品加工の売上確保」「ユニット製品の販路拡大」に注力していきます。
設備投資による生産能力の向上や、コスト削減などに取り組むことで、業績の回復と中長期的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
ヒーハイスト株式会社は精密機器製造業の老舗企業で、直動機器やユニット製品を中心に事業を展開しています。当期は一時的な赤字計上となりましたが、中期的には生産性の向上やコスト削減などに取り組み、業績回復と持続的な成長を目指しています。同社の動向に今後も注目していきたいと思います。
ヒーハイスト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ヒーハイスト株式会社の決算期は3月期で、通期決算は6月末、四半期決算は2月末、5月末、8月末、11月末に発表されています。当期の期末配当は1株1.00円を予定しており、前期と同じ水準を維持しています。今後も業績回復に向けた取り組みが期待されます。