フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の2023年12月期第3四半期決算が公開されました。売上高371百万円、営業損失32百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,133百万円と、大幅な増益となりました。コロナ禍による影響は少なくなり、経営も安定化してきたようです。今後の企業価値向上とさらなる株主還元に注目です。
企業情報
企業名: フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
証券コード: 84620
決算期: 2024年3月期
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の決算は、3月決算となっております。第3四半期の決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、ベンチャー企業への投資事業を主な事業としています。投資事業組合の運営、ベンチャー企業への投資、経営コンサルティングなどを行っています。投資先企業の発掘、育成、そして株式公開などの支援まで、ベンチャー企業のライフサイクル全般をサポートしています。
今期の業績と利益率は?
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の2023年12月期第3四半期の業績は、売上高371百万円、営業損失32百万円、経常利益19百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,133百万円となりました。特に、親会社株主に帰属する四半期純利益が大幅に増加しているのが特徴的です。
売上・利益の推移
直近の業績を見ると、売上高は前年同期比10.4%減少しましたが、経常利益は88.8%減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益は208.2%増加しています。コストの効率化や投資有価証券の売却益などにより、全体としては良好な決算結果となりました。
四半期連結貸借対照表について
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の2023年12月期第3四半期連結貸借対照表では、資産合計4,794百万円、負債合計80百万円、純資産合計4,713百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、資産と純資産が大幅に増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,775百万円と前期末から932百万円増加しています。現金及び預金の増加などが主な要因です。一方、固定資産は1,019百万円と前期末から191百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が40百万円と前期末から289百万円減少しています。主な要因は、預り金の減少によるものです。固定負債は40百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益1,133百万円を計上したことにより、純資産合計が4,713百万円と前期末から1,030百万円増加しています。自己資本比率は98.3%と非常に健全な財務状況となっています。
ROAとROE
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産経常利益率)は、前期末の2.6%から0.4%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、前期末の30.9%から24.1%に減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。これは、投資有価証券の売却益により、大幅な増益となったことが主な要因です。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローの状況につきましては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細は不明です。ただし、流動資産の増加から、営業活動によるキャッシュ・フローが増加していると推測できます。今後の設備投資や営業活動の動向に注目が集まります。
配当の支払額
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、第3四半期連結累計期間において配当の支払いは行っていません。今後の株主還元策に注目が集まっています。
今後の展望
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、引き続きベンチャー企業への投資を中心とした事業に注力していく方針です。新型コロナウイルス感染症の影響は徐々に収束しつつあり、今後はより積極的な投資活動が期待されています。また、株主還元策の強化にも注目が集まっています。今後の業績と株価の動向に期待が高まっています。
編集部のまとめ
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高は前年同期比減少したものの、大幅な増益となりました。特に、親会社株主に帰属する四半期純利益の大幅な増加が注目されます。財務体質も強化されており、今後の企業価値向上に期待が高まっています。配当については検討が必要ですが、株主還元策を強化する可能性もあります。
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は3月決算で、2023年12月31日が第3四半期の基準日となっています。2023年12月期第3四半期は増益となり、財務体質も強化されましたが、配当は行っていません。今後の株主還元策に注目が集まっています。