こんにちは。今回は、自動車用サスペンションの製造・販売で知られる株式会社テインの四半期決算報告についてご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社テイン
証券コード: 72170
決算期: 2023年3月期
株式会社テインの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社テインの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日に行われています。
主な事業
株式会社テインは、自動車用サスペンションの製造・販売を主な事業としています。自動車の走行性能や乗り心地を向上させる製品を開発・製造しており、国内外の自動車メーカーや整備店向けに販売しています。自動車愛好家にも人気の高いブランドとして知られています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は3,645百万円と前年同期比10.0%減でしたが、営業利益は446百万円と前年同期比1.8%減にとどまりました。売上総利益率が改善したことなどにより、減収にもかかわらず利益率を維持できています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は5,243百万円、4,052百万円、3,645百万円と減少傾向にあります。一方、経常利益は490百万円、519百万円、527百万円と堅調に推移しています。為替変動の影響などもあり、売上減少にもかかわらず利益の確保ができています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社テインの四半期連結貸借対照表では、総資産が8,114百万円、純資産が6,119百万円となっています。前期末から資産が119百万円増加、負債が194百万円減少し、純資産が314百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,350百万円、商品及び製品が1,669百万円となっています。前期末から現金預金が増加し、商品及び製品が増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金304百万円、長期借入金509百万円となっています。前期末から買掛金が増加、長期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が5,231百万円と堅調に推移しています。前期末から314百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社テインのROA(総資産経常利益率)は6.5%、ROE(自己資本利益率)は8.9%となっています。前年同期と比べROAは上昇し、ROEも堅調に推移しています。これは、経常利益が増加し、総資産と自己資本が改善したことが主な理由です。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、第3四半期の中間決算では営業キャッシュ・フローが373百万円のプラス、投資キャッシュ・フローが68百万円のマイナス、財務キャッシュ・フローが△313百万円となっています。営業活動が堅調で、設備投資と借入金返済により、全体として現金が増加傾向にあるようです。
配当の支払額
2023年6月の定時株主総会において、1株当たり配当金32円が決議されました。前期と比べ4円減配となりましたが、安定配当の維持に努めています。
今後の展望
株式会社テインは、引き続き海外市場の開拓と国内での販売強化に取り組んでいく方針です。足元の業績は減収ながらも利益確保ができており、今後も健全な経営基盤の維持が期待できます。新製品の投入やコスト管理の徹底など、更なる収益力の向上に注力していく考えです。
編集部のまとめ
株式会社テインは、自動車用サスペンションの老舗メーカーとして、国内外で高い評価を得ています。今期の業績は減収ながらも、利益率の改善や財務体質の強化が進んでおり、安定した経営基盤を築いていると言えるでしょう。今後の新製品投入や海外市場開拓に期待が高まります。
株式会社テインの決算日や配当についてまとめました。
株式会社テインの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日に行われました。配当については、2023年6月の定時株主総会で1株当たり32円の配当が決議されました。自動車サスペンション分野での安定した収益力を背景に、適切な利益還元を行っていることが分かります。