ニッコー株式会社の最新の四半期決算が発表されましたね。同社は住設環境機器や機能性セラミック商品、陶磁器などの事業を行う企業です。業績面では、売上高が前年同期比で6.2%増加し109億55百万円となりました。また、営業利益も38百万円と黒字に転換し、経常利益も58百万円と大幅に改善しています。特に陶磁器事業の業績が好調だったことが収益の改善につながっています。
企業情報
企業名: ニッコー株式会社
証券コード: 53430
決算期: 2023年3月期
ニッコー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ニッコー株式会社は3月31日が決算日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日に行っています。今回の決算報告は第3四半期(2023年10月1日~2023年12月31日)の業績となります。
主な事業
ニッコー株式会社は、住設環境機器事業、機能性セラミック商品事業、陶磁器事業の3つの事業セグメントを展開しています。住設環境機器事業では、小型浄化槽やバンクチュール(システムバスルーム)などを製造販売しています。機能性セラミック商品事業では、電子部品向けのセラミック基板などを生産しており、陶磁器事業では、テーブルウェアやインテリア商品の製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が前年同期比6.2%増の109億55百万円となり、営業利益は黒字転換の38百万円と大幅な改善が見られました。前年同期は32百万円の営業損失でしたが、収益性が高まった陶磁器事業の好調などが寄与しています。利益率としては、売上総利益率は29.0%となっています。
売上・利益の推移
ニッコー株式会社の直近の売上高と利益の推移をみると、2022年3月期は売上高が139億92百万円、営業損失が1億69百万円と厳しい決算となりましたが、当期第3四半期では売上高が増加に転じ、営業利益も黒字化しました。今後は、小型浄化槽や陶磁器の販売拡大などで収益性が改善されていくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ニッコー株式会社の最新の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は91億46百万円となっています。前期末から99百万円減少しました。一方、負債合計は85億58百万円で、前期末から135百万円減少しています。純資産は5億88百万円で、前期末から36百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が11億15百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が21億33百万円となっています。一方で、有形固定資産が25億91百万円と前期末から37百万円の減少となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が29億30百万円、長期借入金(1年内含む)が3億20百万円となっています。また、賞与引当金が44百万円と大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が34億70百万円、利益剰余金がマイナス40億62百万円となっています。自己資本比率は6.4%と前期末から0.4ポイント上昇しました。
ROAとROE
ニッコー株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)を見ると、当第3四半期のROAは年換算で0.6%、ROEは4.6%となっています。前期までは赤字が続いていましたが、今期は収益力の改善が進んでいるため、今後これらの指標も改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は分かりませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が利益確保につながっていると考えられます。今後は、投資活動によるキャッシュ・フローの状況も注目していく必要があるでしょう。
配当の支払額
ニッコー株式会社は、当第3四半期の時点では配当を実施していません。直近の2022年3月期も無配でしたが、今後の業績回復に伴い、配当再開が期待されます。株主還元の強化は重要な経営課題であり、業績動向を見守る必要がありますね。
今後の展望
ニッコー株式会社は、中期経営計画において「収益力の向上」と「財務体質の強化」に注力しており、当第3四半期の業績改善はその成果が表れているといえます。特に、住設環境機器事業の小型浄化槽や陶磁器事業の高付加価値商品の拡販、生産性の向上などが収益改善につながっています。今後も、事業ポートフォリオの最適化やコスト削減など、収益力と財務基盤の強化に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
ニッコー株式会社の第3四半期決算では、全体の売上高が前年同期比6.2%増加し、営業利益も黒字化するなど、業績面での改善が見られました。特に陶磁器事業の好調や、住設環境機器事業の収益力アップが寄与しています。今後は、さらなる収益力の向上と財務体質の強化に期待が寄せられます。配当再開などの株主還元策も期待されるところです。同社の業績動向に引き続き注目していきたいと思います。
ニッコー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ニッコー株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に実施しています。当第3四半期の決算では、売上高が増加し営業利益も黒字化するなど収益性の改善が進んでいます。配当については、直近2期は実施されていませんが、今後の業績回復に併せて配当再開が期待されます。今後のさらなる成長に期待したいですね。