株式会社光陽社の最新四半期決算をご紹介します。印刷関連事業を手掛ける同社は、昨年度から提供している環境配慮型印刷の販路拡大に注力しており、今期も売上高は6.5%増の33億56百万円と伸長しています。収益面でも、営業利益が61百万円と大幅に改善しています。
企業情報
企業名: 株式会社光陽社
証券コード: E00711
決算期: 3月
株式会社光陽社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社光陽社の決算期は3月31日です。 第3四半期決算は2023年12月31日に終了しており、本日2024年2月9日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社光陽社は、印刷にかかる写真製版並びに関連製品の製造販売を主な事業としています。昨年度から「カーボンニュートラルプリント」「カーボンゼロプリント」などの環境配慮型印刷の提供にも注力しており、新たな収益源となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が33億56百万円と前年同期比6.5%増収となりました。利益面でも営業利益が61百万円と大幅に改善しています。これは環境配慮型印刷の拡販や生産効率の向上などが寄与したためです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高推移を見ると、2022年3月期が43億円、2023年3月期は43億円と横ばいでしたが、2024年3月期は33億円まで伸びる見込みです。利益面でも、2022年3月期の営業利益が28百万円、2023年3月期は58百万円と改善傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は35億77百万円となり、前期末比9百万円減少しました。流動資産は24億27百万円、固定資産は11億49百万円となっています。一方、負債合計は16億41百万円と前期末比1億29百万円減少しました。
資産の部
流動資産の内訳は、現金及び預金12億52百万円、受取手形及び売掛金7億59百万円などとなっています。固定資産の内訳は、有形固定資産9億59百万円、投資その他の資産1億58百万円などです。
負債の部
流動負債の内訳は支払手形及び買掛金6億73百万円、1年内返済予定の長期借入金84百万円などです。固定負債の内訳は長期借入金2億89百万円、退職給付に係る負債3億95百万円などとなっています。
純資産の部
純資産合計は19億35百万円となり、前期末比1億19百万円増加しました。これは主に利益剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
同社のROAは3.7%、ROEは6.4%と、ともに上昇傾向にあります。これは主に経営効率の改善と収益性の向上により、当期純利益が大幅に増加したことによるものです。今後も環境配慮型印刷の拡販などにより、さらなる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが1億70百万円の収入となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが1億47百万円の支出となり、設備投資などに充てられています。
配当の支払額
当期の配当については、まだ未定です。過去3年間の配当実績を見ると、2022年3月期は1株当たり0円、2023年3月期は0円となっています。今期以降、収益改善が続けば、配当再開の可能性も高まってくると考えられます。
今後の展望
今後の見通しについて、同社は更なる内製化の推進や生産効率の向上に注力していく方針です。また、昨年度から提供を開始した環境配慮型印刷商品の拡販にも力を入れており、新たな収益源として期待されています。原材料価格高騰などの課題はありますが、同社の収益力向上は順調に推移しており、今後の業績に期待が持てます。
編集部のまとめ
株式会社光陽社は、安定した収益基盤を持つ印刷関連企業です。環境配慮型印刷など新たな取り組みも進めており、今期は大幅な増益基調にあります。今後も生産性の向上と新規事業の拡大に期待が高まっています。株主還元面でも、業績回復の兆しが見られるため、配当再開に期待が寄せられています。
株式会社光陽社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社光陽社の決算日は3月31日で、本報告書は第3四半期(2023年12月期)の決算内容となります。配当については過去3年間は無配だったものの、業績が回復基調にあることから、今後の配当再開に期待が高まっています。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。