宅配水の大手企業、株式会社プレミアムウォーターホールディングスの2023年3月期の決算報告をお届けします。
この企業は日本のナチュラルミネラルウォーターの製造と配達が主な事業で、新型コロナの影響で在宅需要の高まりに支えられ、売上収益と営業利益が前年同期比でそれぞれ7.8%、19.5%増加するなど、好調な業績を上げています。
企業情報
企業名: 株式会社プレミアムウォーターホールディングス
証券コード: 25880
決算期: 3月期
株式会社プレミアムウォーターホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社プレミアムウォーターホールディングスの決算期は3月31日です。
つまり、3月期の決算を毎年4月頃に発表しているということになります。
主な事業
株式会社プレミアムウォーターホールディングスは、ナチュラルミネラルウォーターの製造と宅配形式による販売が主要な事業内容です。
自社の天然水工場で製造したミネラルウォーターを、ウォーターサーバーと一緒に定期的に顧客の自宅や職場に届けるのが同社の強みとなっています。
また、近年では環境保全や SDGs の取り組みにも力を入れるなど、企業の社会的責任にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上収益は62,016百万円と前年同期比で7.8%の増加となりました。
また、営業利益は7,249百万円と前年同期比で19.5%の増加と好調な業績を示しています。
昨今の在宅需要の高まりを背景に、同社の宅配水事業が順調に推移していることがうかがえます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上収益と営業利益の推移をみると、売上収益は毎期順調に増加しており、営業利益も徐々に改善してきていることがわかります。
成長投資による人件費の増加などがあったものの、コストの見直しや物流費の抑制、子会社株式の売却などによる収入増加により、この第3四半期には大きく利益が改善しました。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は92,870百万円と前期末より5,997百万円増加しています。
主な要因としては営業債権及びその他の債権、有形固定資産の増加が挙げられます。
資産の部
流動資産は39,187百万円で、現金及び預金が主な内訳です。
また、有形固定資産は28,889百万円と前期末から3,322百万円増加しています。
負債の部
負債合計は72,305百万円と前期末より5,072百万円増加しました。
営業債務及びその他の債務、非流動負債の有利子負債が増加の主な原因です。
純資産の部
純資産合計は20,565百万円と前期末より924百万円増加しました。
利益剰余金とその他の包括利益累計額が増加しているためです。
ROAとROE
財務指標のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)については、前期末から若干改善傾向にあります。
ROAは前期末の22.6%から23.9%に、ROEは前期末の22.1%から23.5%とそれぞれ上昇しています。
これは前述の業績改善に伴う利益率の上昇によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは15,679百万円の獲得となりました。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは4,360百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは11,619百万円の支出となっています。
この結果、現金及び現金同等物の残高は前期末より280百万円減少の25,457百万円となりました。
配当の支払額
当第3四半期累計期間における配当金の支払額は、普通株式で2,483百万円となっています。
1株当たり配当金は、中間配当で35円、期末配当見込額で35円と、前期に比べて増配となる見込みです。
今後の展望
今後の企業成長に向けて、同社はさらなるシェア拡大と収益性の向上に努めていく方針です。
また、持続可能な社会の実現に向けて、SDGsの取り組みをより一層強化していく予定とのことです。
宅配水事業への需要は底堅く、同社の業績は引き続き好調に推移していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社プレミアムウォーターホールディングスは、主力の宅配水事業の需要が高まる中、売上収益と利益が増加傾向にあり、財務体質も健全化してきています。
今後も新型コロナの影響で変化する消費者ニーズをしっかりとらえ、事業の成長と収益力の向上を目指していくことが期待されます。
株式会社プレミアムウォーターホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は3月31日で、毎年4月頃に決算を発表しています。
直近の配当金は、1株当たり中間配当35円、期末配当見込み35円の年間70円となる見込みで、前期に比べ増配となります。
今後の業績拡大と株主還元に期待が高まっています。