株式会社ウイルテックの最新の決算報告が公表されました。同社は、製造やITの技術者派遣、電子部品の卸売りなどを手がける多角的なサービス企業です。第3四半期累計の売上高は24,185百万円と前年同期比で3.3%減となりましたが、子会社化による相乗効果により業績は持ち直しつつあります。今後の事業展開にも期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社ウイルテック
証券コード: E35470
決算期: 3月期
株式会社ウイルテックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ウイルテックは3月期決算を行っています。具体的な決算日は2023年3月31日で、四半期決算の公表は2月、5月、8月、11月に行われます。
主な事業
株式会社ウイルテックは、製造業やIT業界、建設業界向けの技術者派遣事業を中心に、電子部品の卸売りや製品の受託生産、修理サービスなども手がけている多角的なサービス企業です。2023年12月には照明メーカーの株式会社ホタルクスを子会社化し、事業の一層の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
同社の第3四半期累計の売上高は24,185百万円、営業利益は74百万円となりました。売上高は前年同期比で3.3%減となったものの、子会社化によるシナジー効果を見込んでおり、今後の業績拡大に期待がかかっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、2023年3月期の売上高は33,231百万円、経常利益は1,132百万円と好調でした。しかし、2024年3月期第3四半期累計では、海外経済減速などの影響で売上高が24,185百万円、経常利益が140百万円と減少しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は前期末比50.2%増の19,036百万円となっています。これは主に、棚卸資産の増加や売上債権の増加、現金及び預金の増加などが要因です。一方、負債合計は前期末比115.7%増の11,594百万円となっており、退職給付に係る負債の増加などが影響しています。
資産の部
資産の部では棚卸資産が2,890百万円増加し、売上債権が2,346百万円増加、現金及び預金が799百万円増加しています。これは子会社化などによる影響が大きいと考えられます。
負債の部
負債の部では買掛金が1,656百万円増加、退職給付に係る負債が1,241百万円増加、電子記録債務が979百万円増加、短期借入金が710百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が118百万円増加し、自己資本比率は39.1%となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益426百万円の計上と配当金307百万円の支払いによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は0.7%、ROE(自己資本利益率)は5.7%となっています。前期と比べROAは低下しましたが、ROEは概ね横ばいで推移しています。これは一時的な減益要因があったものの、長期的な成長を見据えた取り組みを続けていることがうかがえます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは688百万円のプラスとなっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは1,000百万円のマイナスとなっており、これは子会社取得などによる支出が影響しています。財務活動によるキャッシュ・フローは1,111百万円のプラスとなっています。
配当の支払額
株式会社ウイルテックは、年2回の配当を行っています。第2四半期末には28円、期末には20円の配当を実施しており、年間合計48円の配当を行っています。配当性向は45.9%となっており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
株式会社ウイルテックは、製造業やIT、建設業界向けの事業基盤を強化しつつ、照明メーカーの子会社化により新たな事業領域への展開も図っています。今後は両社の連携によるシナジー効果を発揮し、売上高と利益の拡大を目指していきます。また、株主還元策の充実にも取り組む方針で、業績の向上と株主への還元のバランスを意識した経営を行っていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ウイルテックは、製造業やIT、建設業界などの幅広い事業領域で事業を展開する企業です。今回の決算では一時的な減益要因があったものの、子会社化によるシナジー効果が期待されており、今後の業績拡大が期待できそうです。また、株主還元にも積極的に取り組んでおり、安定的な配当も行っています。同社の今後の成長に注目していきたいと思います。
株式会社ウイルテックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ウイルテックは3月期決算を行っており、決算日は3月31日となっています。配当は年2回(第2四半期末と期末)行われ、年間配当額は48円となっています。配当性向は45.9%で、株主還元にも力を入れていることが分かります。