株式会社IJTTの決算が発表されました!自動車用部品を中心に事業を展開する同社の業績は好調で、売上高は前年同期比0.3%減収の124,669百万円を計上しました。利益面でも、営業利益は64.3%増益の3,804百万円、経常利益は48.3%増益の4,172百万円と大幅な増益となっています。
企業情報
企業名: 株式会社IJTT
証券コード: 73150
決算期: 3月期
株式会社IJTTの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社IJTTは3月期を決算期としており、第3四半期決算は2023年12月31日を基準日としています。2024年2月9日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社IJTTは、自動車用部品の製造・販売を主な事業としています。特に、エンジン部品の製造に強みを持っており、国内外の自動車メーカーを主要な顧客としています。足元では、コロナ禍の影響から回復基調にあるものの、原材料価格や物流コストの高止まりなど、経営環境は予断を許さない状況が続いています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が124,669百万円、営業利益が3,804百万円と、いずれも前年同期比で増加しています。特に営業利益は64.3%の増益と大幅な伸びを示しました。これは、生産性向上や原価改善活動、さらに原材料価格やエネルギーコストの上昇分を製品価格に転嫁したことなどが功を奏したためです。利益率では、営業利益率は3.0%となり、前年同期の2.3%から改善しています。
売上・利益の推移
売上高は、前年同期と比べて微減の124,669百万円となりましたが、利益面では大幅な増益となりました。経常利益は4,172百万円で前年同期比48.3%増、親会社株主に帰属する四半期純利益も2,201百万円と58.2%の増加です。自動車部品市場の回復基調を受け、生産性改善や原価低減、売価転嫁などが奏功した結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社IJTTの財政状態は健全に推移しています。
資産の部
当第3四半期末の総資産は149,962百万円と、前期末比で8,441百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が6,946百万円、有形固定資産が3,063百万円それぞれ増加したことによるものです。
負債の部
負債合計は58,375百万円と、前期末比で4,903百万円増加しました。電子記録債務が4,918百万円増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は91,587百万円と、前期末比で3,537百万円増加しました。利益剰余金が1,146百万円、為替換算調整勘定が1,297百万円、非支配株主持分が730百万円それぞれ増加したことが主な理由です。
ROAとROE
株式会社IJTTのROAは前年同期の2.0%から2.9%に、ROEは前年同期の1.5%から2.4%にそれぞれ上昇しました。これは、営業利益の大幅な増加により、資産効率や自己資本効率が改善したためです。今後も収益性の向上が期待できる状況にあると言えるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で大幅に改善しています。これは、税金等調整前四半期純利益の増加や、たな卸資産の増加抑制などが寄与した結果です。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加したものの、全体としてはプラスを維持しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の増加などにより前年同期比で改善しています。
配当の支払額
株式会社IJTTは、第2四半期末に1株当たり12.50円、期末に1株当たり10.00円の配当を実施しました。これにより、年間配当金は22.50円となっています。収益力の改善を受けて、株主還元を強化している様子が伺えます。
今後の展望
株式会社IJTTは、自動車市場の需要回復に伴う受注増加が見込めるほか、原価低減活動やコスト管理の強化によって、収益性の更なる改善が期待されます。そのため、次期の業績も堅調に推移すると考えられます。一方で、原材料高や為替変動などの不確定要素もあるため、引き続き注視していく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社IJTTの決算は、自動車部品市場の回復基調を背景に、大幅な増益となりました。生産性改善、原価低減、価格転嫁などが奏功し、収益性が大幅に改善しています。今後も、需要回復と収益力向上が期待されるため、株主還元の強化も続くと考えられます。引き続き、原材料価格高騰などの外部環境の変化には注意を払う必要がありますが、当面は堅調な業績が続くと見られます。
株式会社IJTTの決算日や配当についてまとめました。
株式会社IJTTの決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。配当は中間配当で1株当たり12.50円、期末配当で1株当たり10.00円を実施しており、年間配当金は22.50円となっています。収益力の改善を受けて、株主還元を強化している様子が伺えます。