三洋化成工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は1,221億円と前年同期比9.0%減となりましたが、営業利益は42億円と健闘している様子が見えます。決算の内容をご紹介します。
企業情報
企業名: 三洋化成工業株式会社
証券コード: 44710
決算期: 2023年12月期
三洋化成工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三洋化成工業株式会社は、3月31日が決算日となっています。第3四半期の決算は2023年12月31日が基準日になります。
主な事業
三洋化成工業株式会社は、生活・健康産業関連分野、石油・輸送機産業関連分野、プラスチック・繊維産業関連分野、情報・電気電子産業関連分野、環境・住設産業関連分野などの幅広い分野で事業を展開する化学メーカーです。高吸水性樹脂やウレタン製品、工業薬品など、様々な製品を生産しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高1,221億円、営業利益42億円となりました。前年同期比で売上高は9.0%減少しましたが、営業利益は35.0%減少に留まりました。収益性は健全に維持できている模様です。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は1,749億円から1,221億円と減少傾向にあります。一方で、営業利益は82億円から42億円まで減少してはいるものの、コスト管理などにより収益性を確保できています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表は、総資産2,061億円、純資産1,488億円となっています。前期末から資産は39億円増加し、自己資本比率は71.0%を維持しています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金231億円、受取手形及び売掛金491億円などです。前期末から資産が増加したのは、主に売上債権の増加によるものです。
負債の部
負債の主な内訳は、買掛金264億円、短期借入金82億円などです。仕入債務の増加などにより、前期末から負債が増加しています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、資本金131億円、利益剰余金1,109億円などです。前期末から純資産は1億円減少しています。
ROAとROE
2023年12月期第3四半期のROAは5.5%、ROEは4.0%となっています。前年同期と比べるとROAは1.7ポイント、ROEは2.3ポイント低下しています。売上高の減少やコスト増加などにより、収益性が若干悪化しているものの、依然として良好な水準を維持しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが143億円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが44億円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが40億円の減少となっています。現金及び現金同等物は前期末から60億円増加し、231億円となりました。
配当の支払額
2023年5月と11月に、それぞれ1株当たり85円の配当を実施しており、年間配当金は170円を見込んでいます。配当性向は約72%となっています。
今後の展望
世界経済の先行きが不透明な中、原材料価格高騰やエネルギー価格の高止まりなどの影響を受けています。しかし、収益改善に向けた取り組みを強化し、持続的な成長を目指す方針です。新規事業開発や海外展開の加速化なども検討しており、今後の業績拡大に期待が高まっています。
編集部のまとめ
三洋化成工業株式会社は、ウレタン製品や工業薬品など、様々な分野で事業を展開する化学メーカーです。第3四半期の業績は減収となりましたが、収益性は健全に維持できており、今後の更なる成長に期待が持てそうです。新規事業や海外展開にも注力しており、中長期的な業績拡大に向けた取り組みに注目が集まります。
三洋化成工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三洋化成工業株式会社は3月31日が決算日で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。年間配当金は1株当たり170円を見込んでおり、配当性向は約72%となっています。安定した配当政策を続けており、株主還元にも力を入れている企業だといえます。