この度、中部飼料株式会社の直近の四半期決算報告が発表されました。売上高1,800億49百万円と前年同期を1.3%下回りましたが、営業利益16億22百万円、経常利益20億84百万円と増益となりました。特に、親会社株主に帰属する四半期純利益が15億88百万円と前年同期比で大幅に増加しているのが特徴です。堅実な業績で株主価値の向上に努めている同社の今後の活躍が期待されます。
企業情報
企業名: 中部飼料株式会社
証券コード: E00439
決算期: 3月期
中部飼料株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
中部飼料株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。四半期決算は6月、9月、12月の各月末日を基準に行われます。今回の決算は2023年12月31日を基準とした第3四半期決算の内容となります。
主な事業
中部飼料株式会社は、「飼料」事業を主力事業としています。飼料事業では、畜産用飼料や水産用飼料の製造・販売を行っています。また、その他事業として鶏卵の販売や畜産用機器の販売なども手がけています。国内有数の飼料メーカーとして、家畜や水産物の生産を支える重要な役割を担っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の業績は、売上高が1,800億49百万円と前年同期比で1.3%の減収となりました。一方で、営業利益は16億22百万円、経常利益は20億84百万円と増益となっています。営業利益率は0.9%、経常利益率は1.2%と、前年同期と比べ改善されています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は、2023年3月期が2,434億76百万円、2022年3月期が1,824億6百万円、2021年3月期が1,792億66百万円と推移しており、大きな変動はありません。一方で、経常利益は2023年3月期が20億69百万円、2022年3月期が21億47百万円、2021年3月期が26億40百万円と減少傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
直近の四半期連結貸借対照表では、総資産が1,055億63百万円、負債が425億17百万円、純資産が630億46百万円となっています。前期末と比べ、資産は79億68百万円増加、負債は63億32百万円増加、純資産は16億35百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、受取手形及び売掛金が549億66百万円と大きな割合を占めています。また、原材料及び貯蔵品が119億89百万円、投資有価証券が64億31百万円となっています。前期末と比べ、受取手形及び売掛金が73億49百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、買掛金が231億37百万円、長期借入金(1年内返済予定含む)が62億42百万円となっています。前期末と比べ、買掛金が54億22百万円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が523億75百万円、その他有価証券評価差額金が23億44百万円となっています。前期末と比べ、利益剰余金が5億83百万円増加、その他有価証券評価差額金が11億43百万円増加しています。
ROAとROE
中部飼料株式会社のROA(総資産経常利益率)は当期2.0%となっています。前期は2.2%でしたが、若干低下しています。一方でROE(自己資本利益率)は当期2.5%と前期の1.4%から大幅に改善されています。これは、前期の特別損失の影響がなくなり、純利益が大幅に増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローについては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、財務活動によるキャッシュ・フローでは配当金の支払いがあったことが分かります。
配当の支払額
中部飼料株式会社は、年2回の配当を行っています。当第3四半期では、中間配当として1株当たり17円の配当を実施しました。前期の年間配当金は34円で、今期も同水準の配当を行う見込みです。
今後の展望
中部飼料株式会社は、飼料事業の収益力向上と規模拡大、その他事業の成長加速、そしてサステナビリティ経営の推進の3つの基本戦略を掲げています。飼料業界では依然として厳しい事業環境が続きますが、同社は原材料価格の動向やコスト管理に細心の注意を払いながら、収益基盤の強化に取り組んでいくとしています。
編集部のまとめ
中部飼料株式会社は、国内有数の飼料メーカーとして畜産や水産分野に事業を展開しています。当第3四半期の業績は減収ながら増益となり、特に純利益が大幅に改善されました。財務体質も健全で、株主への安定的な配当も維持しています。今後も飼料事業の強化と新たな成長分野の開拓に注力し、企業価値の向上を目指していくと期待されます。
中部飼料株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中部飼料株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。当期の中間配当は1株当たり17円で、通期の配当は前期と同水準の34円を予想しています。決算期は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月の各月末日を基準に行われています。
