株式会社ヤマックスの最新の決算報告書を分析しました。このグループは主に土木・建築用のセメント製品を製造・販売しており、国のインフラ整備や防災・減災対策の需要を捉えてしっかりと業績を伸ばしている企業です。
企業情報
企業名: 株式会社ヤマックス
証券コード: 52850
決算期: 2023年3月期
株式会社ヤマックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヤマックスの決算日は3月31日で、通常第1四半期連結会計期間の売上高が低くなる傾向にあります。
主な事業
株式会社ヤマックスは主に土木用セメント製品と建築用セメント製品の製造・販売を行っています。
土木用製品では国のインフラ整備事業に製品を供給しており、建築用製品ではプレキャスト工法の活用推進などに対応しています。
さらに不動産関連事業なども手がけており、多角的な事業展開で収益の確保に努めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は145億45百万円と前年同期比16.2%の増収となり、営業利益は13億86百万円と前年同期比118.4%の大幅増益でした。
主力の土木用セメント製品事業が好調に推移したことが業績を押し上げています。
売上・利益の推移
直近の過去3年間で着実に業績を拡大しており、特に土木用セメント製品事業は近年24.8%の増収と大幅な伸びを示しています。
一方で建築用セメント製品事業は6.8%減となりましたが、全体としては増収増益基調を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は164億2百万円と前期末比12億90百万円増加しています。
一方で負債合計は98億24百万円と前期末比4億79百万円の増加に留まり、純資産比率は40.1%となっています。
資産の部
棚卸資産が4億53百万円増加したことや、受取手形・売掛金・契約資産が6億82百万円増加したことなどにより、総資産が増加しています。
負債の部
電子記録債務が6億90百万円増加したことや、支払手形・買掛金が2億48百万円増加したことなどから、負債合計が増加しています。
純資産の部
親会社株主に帰属する四半期純利益が9億25百万円と好調に推移したため、純資産が前期末比8億11百万円増加しています。
ROAとROE
ROAは9.0%、ROEは14.0%となっており、ともに前期に比べ3ポイント以上改善しています。
これは主力の土木用セメント製品事業の収益性が高く、効率的な経営が行われているためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため開示されていませんが、財務体質は健全であると評価できます。
配当の支払額
当期の期末配当は1株当たり16円と、前期の年間配当16円から増配となる見込みです。
業績の回復基調を反映し、株主還元も拡大しています。
今後の展望
国のインフラ整備や防災・減災への需要は引き続き強く、土木用セメント製品の受注拡大が期待されます。
一方で原材料価格高騰の影響も懸念されますが、工場生産の平準化による原価低減策により収益性を維持する方針です。
編集部のまとめ
株式会社ヤマックスは官需を中心とする土木用セメント製品の販売が好調に推移しており、増収増益基調を維持しています。
財務体質も健全で、株主還元の拡大にも取り組んでおり、今後のさらなる業績向上が期待できる企業だと評価できます。
株式会社ヤマックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤマックスの決算日は3月31日で、第3四半期までの業績は好調に推移しています。
また、配当金は期末で1株当たり16円と前期比増配となる見込みで、株主還元にも注力している企業といえます。