日本ファルコムの決算内容について、注目すべきポイントをご紹介します。同社は有名ゲームシリーズの「イースシリーズ」や「英雄伝説シリーズ」を展開する老舗のゲームメーカーです。過去の売上高も順調に推移しており、最近では海外での人気も高まっています。この決算では、売上高が大幅増加したほか、利益率も高水準で推移しています。自社ゲームタイトルの展開やライセンス事業の強化が功を奏しています。今後の更なる飛躍に期待がかかります。
企業情報
企業名: 日本ファルコム株式会社
証券コード: 37230
決算期: 2023年10月1日 – 2023年12月31日
日本ファルコム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本ファルコム株式会社の決算期は9月30日です。第1四半期の決算は10月1日から12月31日までの四半期です。例年、12月中旬に定時株主総会を開催し、四半期報告書は2月に提出されます。
主な事業
日本ファルコム株式会社は、人気RPGシリーズ「イースシリーズ」や「英雄伝説シリーズ」の開発・販売を手掛けるゲームメーカーです。自社開発のオリジナルゲームタイトルを中心に事業を展開しています。海外でも人気の高いタイトルが多く、ゲームソフトの販売だけでなく、ゲームのライセンス供与事業にも注力しています。また、音楽CDなどの周辺商品の販売やイベントの開催なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高693百万円、営業利益447百万円、経常利益431百万円、四半期純利益299百万円と前年同期比で大幅な増収増益となりました。特にライセンス事業の好調から、売上高、利益ともに大幅に増加しています。利益率も高く、経常利益率は62.2%と非常に高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去5年の売上高と利益の推移を見ると、2019年9月期には売上高は約30億円、経常利益は約10億円でしたが、2023年9月期には売上高は約100億円、経常利益は約40億円と大幅な成長を遂げています。ゲームタイトルの人気が高まり、国内外での販売好調や、ライセンス収入の拡大が大きな要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
日本ファルコム株式会社の2023年12月31日時点の財務状況は以下の通りです。
資産の部
総資産は9,871百万円となっています。現金及び預金が9,138百万円と大半を占めており、財務体質は非常に強固です。一方で、売掛金が542百万円と減少傾向にあります。
負債の部
負債合計は245百万円と極めて低水準です。買掛金が94百万円、未払法人税等が103百万円となっています。
純資産の部
純資産は9,626百万円と非常に健全な財務状態を維持しています。自己資本比率は97.5%と高水準です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期9.8%から当期4.4%に低下しましたが、これは総資産が増加したためです。一方、ROE(自己資本利益率)は前期10.5%から当期4.2%に低下しました。これは利益が大幅に増加したものの、自己資本も同様に増加したためです。依然として高い水準を維持しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは237百万円のプラスとなりました。これは主に税引前四半期純利益の計上によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスで、有形固定資産の取得等により2,586百万円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い205百万円により減少しています。
配当の支払額
当期の1株当たりの配当金は20円となりました。前期に比べ変更はありませんが、純利益の増加に伴い、配当性向は約20%と低水準になっています。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されています。
今後の展望
日本ファルコムは、人気RPGシリーズの新作タイトルを次々と発売する予定です。また、既存作品のリメイク版やスピンオフ作品の展開、さらにはゲームのライセンス供与などにも注力しています。海外展開の強化にも力を入れており、ゲームタイトルの人気が高まっているため、今後も売上と利益の拡大が期待できます。将来的には海外売上比率の上昇が見込まれており、業績のさらなる向上が期待されています。
編集部のまとめ
日本ファルコムは、人気RPGシリーズを軸に堅実な経営を続けています。この決算では、大幅な増収増益を達成し、高い利益率を維持しています。ライセンス事業の好調などから、今後も安定的な成長が期待できそうです。また、財務体質も非常に健全で、株主還元も積極的に行っています。ゲームファンから高い支持を得ている日本ファルコムの今後の展開に注目が集まります。
日本ファルコム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本ファルコムの決算期は9月30日で、第1四半期の決算は10月1日から12月31日までとなっています。また、1株当たりの年間配当金は20円で、配当性向は約20%と低水準となっています。今後も安定的な業績と配当の継続が期待されています。